2024  No.38 読書メモ【マンションフォンティーヌ】小路幸也 | ライアンの日記。

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住むと幸せになれる不思議な場所?
三十年居つく教授、空手の有段者、DV夫から逃げたシングルマザー。
「東京バンドワゴン」シリーズの著者が贈る、 ワケあり住人と強面の管理人で繰り広げられる心温まる人間ドラマ


逃げて辿り着いたその〈場所〉が守ってくれる…

小説家になった羽見晃が入居を決めたのは、墨田区鐘ヶ淵にある築六十年、二階建ての〈マンション フォンティーヌ〉だった。

真っ白いアーチの入口、中庭には噴水と少女像、花壇もあって、フランスにありそうな建物。

管理人嶌谷さんの腕には本物の入れ墨があったり、大家のリアーヌさんは七十八歳のフランス人だったり色々変わっている。
三十年もいる教授や生まれた国を追われたハーフの男性とかワケありな人が多く住んでいるけれど、みんな優しくて仲がいい。

ガーデンパーティ中、三号室の三科さんが元DV夫から追われていることを知り、住人たちで役割分担をして守ることに。

でも同時に、思わぬ人物がマンションを訪れていて……。




小路さんが描くお話が大好き。
読み進めていくうちに、「あれ?どうなるの?」という展開もあるんだけど、お話の全体が優しくて温かい空気に包まれているような雰囲気。
どこかにあるんじゃないかなぁ…と思わせるような温かい場所のマンションフォンティーヌ。
とても魅力的だけど寂しい過去があったり…
1人で抱えているものがあったり…
誰かの為にすぐ動ける人がいたり…
いろんな人が登場し、温かい繋がりがある…そんなお話です。

東京バンドワゴンシリーズが大好きでずっと読んでいますが、小路さんの紡ぐ言葉の1つ1つが丁寧で優しい。
そして温かい。
伏線回収も小路さんらしい感じで、読み終わったらほっこりしますよ😄


人は何のために生きていくのか

ほっこりしつつ、自分は何のために生きていくのかを考えさせられました。


大好きな場所で読んだ本でした😄