健一の妻、朋子は娘 美紀が一歳半の時に病気で亡くなりました。その後、朋子の両親や親戚に支えられながら、男手一つで育ててきた健一からの視点で物語が展開されます。義両親との付き合いや、再婚への悩み、生きることや死ぬことを優しいタッチで描かれているように思います。重松清さんの作品は、心の中にすんなり入って来て、自分の心の中にあるトゲみたいなものを、解きほぐしてくれる気がするから好きです。