映画「北の桜守り」に見る植物の力 | マロウの徒然日記

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ガーデニング記録を中心に、日々の暮らしをつれづれなるままに・・・

昨日と打って変わって
さむーい日となりました。

昨夜からの雨で
庭仕事もできませんでしたが、
ふと、
先日観た映画のことを
思い返していました。


「北の桜守り」
吉永小百合  主演の映画です。

ストーリーは、
第二次大戦末期に、
樺太に住んでいた家族が、
ソ連軍の侵攻から逃れるために、
北海道まで引き揚げてくる話です。


第二次大戦を題材にした話は、
たくさんありますよね。

満州からの引き揚げ、
広島、長崎の原爆投下、
東京大空襲
沖縄への米軍上陸
などなど。

いくつも読んだり、
ドラマや映画で見たりしてきました。


でも、
樺太からの引き揚げを題材にした話は、
私は、初めてでした。


父はシベリアに抑留され、
母(吉永小百合)と息子二人は、
空襲から逃げながら
やっとの思いで
北海道へ渡る連絡船に乗ることができるのですが、
安堵したのも束の間、
連絡船はソ連軍の魚雷攻撃で撃沈。

このときに、
長男を亡くしてしまうのですよ。

必死にたどり着いた北海道でも、
飢えと貧しさから、
母と二男は
非常な苦労をしながら
生き抜いていくのです。

やがて二男は、
母の勧めで北海道を去り、
実業家として成功します。

しかし、
母は、
ずーっとこの戦争の傷を背負い続けて生きているのです。

抑留先で死んだと伝えられる夫のこと、
北海道へ渡る途中で亡くしてしまった長男のこと、
それらを忘れて、
戦後の豊かさに
身を置くことを拒むかのように、
慎ましやかに、
ひっそりと生きていきます。


人間の脳というのは、
上手くできているんでしょうね。
あまりに理不尽で酷い現実は、
意図せずとも
記憶の奥底にしまい込んで、
蓋をしてしまうように
なってるんでしょうね。

でも、
そういう無理な
防御メカニズムは、
精神の均衡を崩す原因になるんですねえ。

高齢になった母に、
ちょっと変な行動が
見られるようになります。
鏡に写った自分を
他者だと思って話しかける…
なんてね。


この精神の不均衡を
かろうじて
支えているのが、

母の
桜への深い慈しみ
だったのではないかと、
私は、思うのですよね。

厳しい寒さの樺太で
種から育てた桜の木に
初めて花が咲いた喜び。

それは、家族四人で分かちあえた
確かな喜びであり、
家族の幸せと
深い絆の象徴のように
描かれていました。


晩年、
桜を守り育てることで、
苦しい記憶を背負いながらも、
母は穏やかな暮らしを
続けられたのでは
ないでしょうか。


そう思ったときにね、
植物の力というものの
計り知れない
奥深さを感じました。

私のようなガーデニングに
ハマってる者たちが、
なぜ、
こんなに草花に、木々に
魅力されるのか。

日常の多忙さや、
ストレスなどが、
なぜ
草花に癒されるのか。


科学的解明などいりません。
ただ、ただ、
木々や草花と生きることで、
潤い、
気持ちが安らぎ、
そして
他者への慈しみを育ててくれるのは
まちがいないのですから。


この映画を通して
あらためて、
植物の力を再確認しました。



そういえば、
映画「ラストエンペラー」でも、
清国、最後の皇帝
愛新覚羅  溥儀
(アイシンカクリ  フギ)
が、戦後は
庭師となって、市井に生きていたと
描かれていましたよね。

あの波乱万丈な人生の晩年は、
やはり
植物と共に暮らしていたのか…。


やはり
植物の懐の深さは、
偉大やなあ。




と、映画の話は
おしまい。

草花LOVE❤️を
盛大に唱えたあとで、
わが家のショボい花の画像で、
おそまつですが…

(ショボいなんて、花に失礼やなてへぺろ)


見て、
笑ってるみたいやろニヤリ

ビオラ
イエローブルー
ジャンプアップ


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口をすぼめて
歌ってる
スイセン


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最後は、コレ
バラの芽吹き

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雨が降る前の画像です。

やっぱり
春は、
元気づけられるよな。


あー
ガーデナーでよかった。
植物の力がわかる女で
よかった爆笑爆笑


今日も
お付き合い
ありがとうございますニコニコ


バイバイ