今日は、
あべのハルカス美術館で開催されている
北斎展に行って来ました。
富嶽三十六景が有名ですよね。
かなりの来場者だと聞いていたので、
事前にチケットを買って行ったのですが、
それでも整理券を貰って、
約一時間半ぐらい待ちました。
待ち時間をつぶすのに、
階下の近鉄百貨店をウロウロして、
買う予定もなかったセーターを
買ってしまいましたわ
それでもまだ時間があるので
上の階から
ぼんやり大阪の街を眺めてました。
北斎は、
90歳で亡くなったというのですから、
当時としては
かなり長生きですよね。
しかも単に長く生きたというのではなく、
描きたいという欲求が衰えなかったというのですから、
絵に対する
凄まじい執念を感じます。
晩年になっても
動物や花鳥が上手く描けないと
嘆いていたというエピソードが残っています。
また北斎の絵は、
ほんとに緻密じゃないですか。
こういう緻密さは晩年になっても衰えてないんですね。
大波で有名な
「富嶽三十六景神奈川沖浪裏」
浪の飛沫の一つ一つを描き分けているように見えるんですが、
この作品は、70代ですよ。
ライフワークのような、
何度も何度も
描いていってると、
単に形や色だけでなく
その物の本質まで見えてくるらしい。
なかなか並みの人間が到達できない境地てすね。
北斎の生涯から作品を見ると
そんな凄味を感じました。