私は着たい 派!
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浴衣?そりゃ着たいですよ。
浴衣だけではなく、着物が一人で着られるようになりたいというのが、正直な気持ちです。
私たち50歳以上の女性は、結婚の支度として着物を何着か作ってもらった人が多いと思うのですが、
私たちの母親世代と違って、自分で着ることができないという人は案外多いのではないでしょうか。
私もその一人なのですが、せっかくある着物をタンスの中に閉じこめておくのはもったいないと年々思うようになり、何とか一人で着られるようにおけいこを始めました。
浴衣は着物の中では最も着やすいものだと思うのです。
浴衣=夏祭りor盆踊り
というイメージもありますが、
きちんと足袋を履き、下駄ではなく草履を用いたり、帯びもちょっと洒落た物をしめると、
街着として通用するようです。
当然浴衣姿でお食事というのも、ありなんです。
イオンだったかヨーカドーだったか、浴衣のCMでも、
よく見ると、帯の絞め方も今風の絞め方ですね。
浴衣帯び(半幅帯び)を体の前から脇にかけて、ねじるようにして帯の裏側の模様を
出しているんですね。
一つの帯の表裏の柄や色を同時に見せるような絞め方が流行だそうです。
今までめったに行くことのない呉服屋さんの店先を覗いてみると、
浴衣の色柄の多さもさることながら、帯や履き物のバリエーションの豊富さに驚きます。
浴衣の帯びといえば、平べったくて固い織物か、子どもが結ぶしぼりの三尺帯びで、
背中で蝶々のように結ぶのが、今までの私の概念だったのですが、
なんとまあ、これってシフォン?レース?みたいなのや、まるでコサージュをでっかくしたような結び方で、
どうやって結ぶの?と思わず手にとって触ってみたくなるような帯がディスプレイされているではありませんか?
下駄も、塗りだけではなく螺鈿かと見間違うような彫り模様や、
下駄?草履?それとも高級和風ビーチサンダル?といいたくなるようなものが並んでいました。
これは、若い人のおしゃれ心を掴むわ・・・。
洋服に通ずるファッションセンスを感じました。
(こんなことをブログに書くんだったら、写真を撮らせてもらえばよかった・・・。)
若くなくったって、これだけきれいな物を見ると、着てみたくなりますよ。
マキシワンピースを着るように、ササッと一人で着られるものなら、もっと手軽に着るでしょうね。
いくら浴衣は着方が簡単だと言っても、帯びもむすばなくちゃいけないし、
美しく着るとなると、着方のポイントはおさえねばなりません。
私たちの年代は、いつぞや流行ったように、着物を膝上で切ってミニスカートのように着て、ブーツを履くというような我流型破りな着方はできません。
襟合わせ、衣紋の抜き方など、直線的に裁断された着物を凹凸のある体にうまく沿わすにはコツがあるようです。
めったに開けることがなかった和箪笥を開き、自分の着物や帯を出してみると、
もう何十年か前に買ってもらったものですが、
「やあぁ・・・きれいなあ。」
と思わず顔がほころびます。
やっぱり、着物って気品や奥ゆかしさはもちろん、存在感があるお召し物ですよ。
そうそう、浴衣、ゆかた・・・っと、あった、あった。
もちろん今風のモダンな柄じゃないけれど、伝統的な藍染めに部分的にしぼりがあり、桔梗のような花がら。
自分が気に入って選んだ柄ですもん。
今まで娘たちには着せても、自分が着るゆとりがなかったけれど、
これからは着物も楽しみたい・・・と心から思います。
ようし、何とか自分一人で着られるようになるぞ・・・と密かに決意しました。
(ブログに書いたら、「密か」ではないか・・・)