著:田中 亮三
2009年9月 初版
2015年1月 新装版発行
河出書房新社
東大阪市立図書館にて貸出
GWに読了しました。
カントリーハウスの研究家でらっしゃる
田中さんの本です。
カントリーハウスだけではなく、
そこで暮らしていた・いる貴族の生活についての本です。
内容は著者の他の部分と重複する箇所が多いです。
今まで気づかなかったのですが、著者は
中世・近世英文学を選考していたんですね。
だからシェイクスピアのマクベスのエピソードを始め
英文学への言及がいくつか散見するんだと納得です。
勉強になったのは英国貴族の称号についての箇所です(p.104)。
貴族の称号の成り立ちについての記載がありました。
Dukeは1370年から
Marquessは1376年から
王の係累の序列化の為に
授爵するようになったのが始まりとのこと。
Earlは元々は国王領土の管理人の役職名だったのが
中世にはcountryの長官の役職名となり、
最終的に貴族の称号へと変化したそうです。
Baronの元は封建領主を指す言葉だったと。
貴族の称号の歴史的経緯について知る機会がなく
興味深かったです。
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