カントリー・ハウスのすべて

 

著 田中 亮三

写真 増田 彰久

 

1999年1月 初版発行

2017年4月 新装版初版発行

東大阪市立図書館にて貸出

 

通勤時に読んでいた本を読了しました。

著者の田中 亮三さんはイギリスの

カントリーハウスについての本を多数書いており

以前にも読んだことがあります。

建築や内装について淡々とした語る一方、

ご自身の取材の中での人との交流への温かい語り口との

差が、読みやすさを生んでいると感じます。

 

多彩な写真の美しさはもちろんのこと、

イギリスの建築史について学べる所も本書の魅力です。

日本の西洋建築の父、ジョサイア・コンドルが

英国建築家ウィリアム・バージェスの助手だったこと。

パステルカラーの多用でロマンチックな内装を手掛けた

ロバート・アダムの父、

ウィリアム・アダムも建築家であったこと。

この二点が個人的には印象に残りました。

 

また直接、建築とは関係はないのですが

本書で紹介されたJerusalemという歌を知ることが

出来たことが私としては僥倖です。

この歌は ウィリアム・ブレイクの詩に

1916年に作曲家ヒューバート・パリーが

女性参政権運動の大会の為に作曲されたものとのこと。

映画、炎のランナーの

バックグラウンド・ミュージックとして

曲の一部か使用されているそうです。

 

 

 

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