最近、駅伝か近いから

運動量高めのスタジオレッスンをやってます。

ゆるめのヨガだけやってません。

 

グループファイトや、ユーバウンドを

バンバン入れてますが、

若くて見た目よろしい先生のクラスから

予約が埋まってしまうという

残酷な真実を目の当たりにしてます。

 

ってことで、

多分、同世代であろう、

年オジサン先生のクラスは

空きがあり、オジサンクラスばっか

受けてます。

 

 

筋肉しかないCGみたいなカラダの

スタジオ講師陣の中で、

比較的肉づきよく、髪はポヤポヤした

チカラない感じ。

顔は平均的なオジサン顔。

 

なんだけど、

めっちゃファイトがカッコいい

 

やっぱり、歩くだけだけで

息切れしちゃう中高年ですから、

同世代がカッコイイパンチを

繰り出したりすると

めちゃくちゃカッコよく見える。

 

しかも、見た目、フツーのおっちゃんが

イキナリピュッと

ストレートを出したりすると

「わ、カッコイイ」って思えたりして、

その人のクラスに行くのが楽しいです。

 

 

同世代だから、

安心して「カッコイイ」って思えるあたりも

いいんです。

 

オバハンになると、

ウッカリちょっくら

カッコイイって思った相手が20代で、

ギョギョギョってなることが

ありますから、心おきなく

ときめけるってありがたい存在ですよね。

 

 

たまに、スタジオでご一緒になる

チョーイケメンにいちゃんがいてさ、

 

この前、ウッカリイケメンだと

思ったあんちゃん税理士が、

よくよくみたら20代っぽく、

自分に呆れたって経緯が

ある私としては、

 

あれだけイケメンならば

ウッカリ20代は充分あり得るって勘ぐって、

なるべく視界に入れないように

してますもんで、

 

ストレートに「カッコイイですね!」って

思える人は貴重なんです。

 

 

この前、そのイケメンにいちゃんが

隣になっちゃって、

「ウワ、汗が臭かったら失礼やん」とか

「ちょっとカッコいいジャブを

繰り出さなきゃ」とか、

 

チョーどうでもいいことを

考えちゃいました。

 

普段は、汗まみれでも

やる気なさげのパンチでも

全く気にならないってのに。

 

なんなら、

ヘロヘロパンチで汗まみれでも

中高年オジサン先生には

元気いっぱい挨拶しちゃう

私だってのに。笑笑

 

 

やっぱり、

そんな心配しなくていい、

年相応のオッチャンを

カッコイイってやっていた方がいいですね。

 

同世代男子で

かなりイケてる人でも、

プーさんか波平ってことを考えたらよ、

50代でイケメンはレディコミの中にしかいてません、

もしくは加工。50代男子で加工してまで

見せたいイケメンには狂気を感じますから

あまりお勧めできません。

 

髪型じゃない

モノホンパンチがカッコイイって、

多分、50代にしちゃ

相当カッコいい部類に入るはずなのに、

 

自分の汗とか気にならない、

このラクさよ。

 

そして、

確かにカッコイイはイイけど、

家庭とか仕事を天秤にかけるほどじゃない

っていう気楽さ。

 

見てると運動をヤル気になるだけで、

話しかけたいってほどでもない

あたりが50代のカッコ良さなのかも

しれませんねぇ。

 

やんなきゃいけないことが

目白押しなのにさ、

片っ端から忘れちゃうババアな私だもんで、

あまり心を乱されることは

例えイケメンでも

ノーサンキューなんです。

 

すごく残念無念ではありますけれど、

よそ見をしてなくても

ババ踏むか、忘れるか、 

こけるかのいずれかを

デフォルトでやっちゃう

ポンコツババアなのにも関わらず、

まだ、食わせんとならん子どもが

おりますもんで、もう、必死なんすよ、私。

 

 

だからさ、

心乱されず、汗も気にせず、

見たら、「あら、素敵」って思って、  

思った瞬間に忘れるくらいがベスト。

 

ちょうどいいイケメンって、

こんな感じかもしれませんね。

 

昔さ、炎上したけど

山崎ケイさんが

「ちょうどいいブスのススメ」って

本を書いていらした。

 

 

 

 

なにごとにも

ちょうどいい人っていて、

それはいい換えると、

「場に即した人」ってこと。

 

私、自分が発達の人なんで

「どこの場にもそぐわない人」だから

すごく羨ましいなって思います。

 

で、さ、毎回

「かっこいい♡」って思って

ラクで気楽で、フィットネスという場に

即しまくっているから、ファイトが終われば

瞬間で忘れちゃうのよ、コレが。

 

 

だから、会うたびに「せやせや、

このオッサン、カッコよかったんや」って

思いだして、

 

毎回新鮮な気持ちでときめけるから、

ちょうどいいイケメンって

コスパ良くて

素晴らしいって感心しちゃう。

 

 

 

 

私さ、『風の谷のナウシカ』を

何十年もかけて完結を見守ったときに

一番思ったことは

「記憶喪失になりたい」ってことでした。

 

自分が生きていて

これ以上に面白い物語に

出会える自信がなくて、

 

「記憶喪失になって

もう一度、最初から

あの感動をもって読みたい」って

強く思ったんです。

 

なんせ、

ナウシカは何度も休載したんです。

 

途中の連載だって、

8ページくらいってときもあった。

 

しかも、アニメージュっていう

マジのオタクが読むアニメの

専門誌みたいなのに連載していたから、

どこの書店にもおいてないから

探し回った。

 

しかも、

あってもジャンプみたいに 

気軽に立ち読みできず、

ぐるぐるにひもで縛られていた。

 

その隙間を開いて読んで

中身を想像した。

 

何年も待って、空で覚えるくらい 

単行本を読み返して、  


待って待って待って

やっとやっと、

やっとナウシカは戻ってきて

物語を終わらせてくれた。

 

 

忘れられないくらい

脳裏にしみついてしまった

最上の面白い物語。

 

記憶喪失になって

一気読みがしたいとどんなに願ったか

わかりません。

 

でも、それはできませんでした。


しかし、このイケメンは

どうでしょう。

毎回、まるで記憶喪失みたいに

『ポヤ毛のおっさんやんか』から

はじまり、

 

『パンチがカッコいい』

 

『なんか、足長くない?』

 

『汗かいて、笑顔が

ステキくない?』って

毎回同じ過程を経てときめいて   


『先生、好き好き』ってなり、


ファイトが終わったら

「夕飯なんにしよ」

「はよ寝ないと」とか考えて


先生のことを一瞬で忘れ

 

また、出会ったら

最初から繰り返す

この幸せループ。

 

ちょうどいいイケメンに

毎回新鮮な気持ちで癒されています。 



 

いまとなっては

ナウシカがちゃんと戻ってきて、

きちんと物語を負わせてくれたことに

とても感謝しています。

 

北島マヤがどうなるのか?

アリアンロッドがどうなるのか?

 

最後を読みたいって

思いながらこの世を去った人も

あまたいるって

アマゾンのレビューに書いてあったから

 

ナウシカは誠実だと思います。

 

 

 

 

 

 

はてしない物語は、

いじめられっ子の少年が

物語の世界に入り込み、

アウリンっていうおひかりをもらい

万能になってしまい、

いろんな場所でエピソードを作る。


彼が元の世界に帰りたいってなったとき、

「自分が始めた物語を終わらせなきゃ

帰れないよ」って言われちゃう。


結局、鐘の音みたいな声を持つ

幸運の白竜ファルコンが

自分が物語を終わらせるって

肩代わりしてくれたから、

少年は戻ってこれたんだけど、


美内すずえさんも、あしべゆうほさんも 

描き終わるまではあの世にいけまへんって

なったらいいのにね。笑笑