それは、ワタクシが

残業してまして、シボシボに

なりましてようよう帰るところで

ございました。



ナント、女の人が

道端に倒れている。


隣にジジイがいたけど、

ジジイが何者かわからない。


それにワクチンもあるから、

突然死んでもなんらおかしくない

世の中であります。



意を決して声をかけたら、

なんとババア(女の人から速攻降格)

酔っ払って寝てるだとよwww。

しかも歩道の真ん中で。


ジジイは旦那だと。


その時点で、ほっといて帰ろうかと

思ったんだけど、

ワタシも20代の時はこんなだった。


寝ている人は50〜60代のババアだけど 、

ワタシだって一歩間違えば

こんなみっっっっともないミジメな

クソババアになっていたって

思う自分としては、見捨てられない。


そこら辺あたりから、

ワタシみたいに、「へっ、

こきたねーババーが

地べたに這いずってるわ」って

決して思わなさそうな、

いかにもいい人っぽい女子たちが

助けるために寄ってきた。


と、いうことで、

いい人女子たちと、

このババアをタクシーに乗せたろと

奮闘しましたが、


当たり前だけど、

タクシーはイヤがり、

なぜかババアもイヤがり、

結局、道のはじまで運んで

旦那に水とババアの荷物を託して

解散した。


ババアのカバンはルイヴィトンで、

脱ぎ散らかしてるサンダルも

ブランド確認してないけど、

結構いいヤツだった。


さらに、

日頃、うまいもんを食っているせいか、

めっちゃ重たかった。


お水をやっていて、

年齢的に限界を迎えたころに、

客で来てたジジイと結婚するって、

お水あるあるだから

おそらく、そんなとこだろう。


繁華街の

歩道の真ん中で寝ちゃうような

恥知らずだから、

素人のオンナじゃないだろう。

アル中かもしれねーな。


ヤダヤダ。

あんなババアになんなくて

マジ、よかった。


若い頃、結構上位ランクの

クズポジにいた私ですが、

案外フツーのオバハンになれて

満足してます。



その翌日、

ワタクシ御用達、みんな愛する業スーに

行きましたとき、

後ろから、わざとみたいに

ぶつかってきた

30代くらいのオンナがいた。


自分がわざわざぶつかったのに、

コッチを睨んできたから

ツイツイ反射的に「すみません」って

言っちゃって、言った後に

激しく後悔した。


シマッタ「ババア、テメェ、

どこに目をつけてけつかんねん」って

言えばよかった。


挨拶、カラダに触れたら「すみません」

お礼、返事などを感じよく必ずする

ように自分にクセつけてから

感じ悪いヤツにも、反射的に挨拶、

お礼、返事をしてしまうようになり、

するたびに後悔する私であります。


しかしですね、

そのアラサーはモノホンのキジルシで

あったようで、


ワタシにぶつかったあと、すぐ

どこぞのおばちゃんとトラブルを起こした。


ヤツはこの人が自分を突き飛ばした、

店長を呼べとシャウトして、

そのおばちゃんと大喧嘩をおっぱじめた。



ああ、謝ってよかった。



勝負に勝って、試合に

負けたじゃありませんが、


キジルシの愚行にアタマを下げて

シャウトが避けられたら、

勝負に負けて、試合に勝ったんと一緒。

神さまありがとうってお礼を言った。



だってさ、そのキジルシは

私が買い物始めたときから

シャウトをはじめ、


私が帰る時はさらに

ヒートアップしていたもん。

まだまだ終わりそうになかった。


日曜日の夕方だってのに、

悲劇極まりない。おばちゃんだって

はよー帰りたいだろうに。

誠に痛ましい事件である。


あーあ、あのおばちゃん、

狂犬に噛まれちゃって気の毒だわって

いたく同情した。


キジルシアラサーはこのクソ暑い最中に

ウレタンマスクをしていたから、

「ワクチン打って

認知症のリスクが20%上がるって

データを見たけど、

ソレかもしれない」って恐れおののいた。


とにかく、


自分は酔っ払って歩道の真ん中に寝転び

ジジイに毒づくような

ババアにならなくてよかったし、


反射的に、挨拶、お礼、謝罪、返事などを

言えるようにクセづけてよかった。



そういう人をなんというかっていうと

市井を生きる小市民っていう。


そう、私は小市民。


小市民で充分。


だってさ、

ビトン持ってジジイ連れて

歩道の真ん中で裸足で寝たりする人や

激安スーパーでイキナリケンカ

ふっかけるようなキジルシは

小市民のカテゴリには入らないでしょ。


ソイツらが

どのカテゴリに入るか知らんが、

どこであろうが、そこは修羅の道で

あることには変わらない。


幸せから最も遠い生き方、

それが修羅を生きるってこと。


気の毒だと思うけど、

修羅の道を選んで進めば

ある時点を過ぎたら戻れない。


ソレが修羅の道を行くってこと。



我ら小市民に出来ることは 

修羅の道ゆく人とは関わらないこと。

それだけ。



私は修羅の道を歩いたけど

運良く、戻れる時に気がついて

必死に戻ってきた。


その代償として、

誰にでも挨拶するようになり、

後で後悔することもあるけど、

アッチに行かなくて

マジよかった。




私は真面目にPTAやって、

残業してヨレヨレして、

業スーで買い物して

誰にでも感じよく対応して生きるわって

改めて決意しました。