ずいぶんと古いハナシになるんですが、

「スワロウテイル」って

映画がありました。



主人公は売春婦。CHARAがやってた。

それだけでも雰囲気ありそうだけど、

江口洋介、渡部篤郎、三上博、大塚寧々、

桃井かおり、山口智子、浅野忠信などが出演。

彼らがキレッキレ時代の映画だったから、

豪華ですよね、今考えると。


売春婦の名前は

アゲハっていうんだけど、彼女は

母親がヤクをやりすぎて死んだ

みよりのない少女を押し付けられた。


自分も売春婦だから、

最初は売春宿に売り飛ばそうとする。


しかし、

アゲハはそれをやり切ることが

できず連れて帰って自分の妹のように

育てるところから物語が始まる。


「ああ、アゲハは『助ける人』なんだな」

って思いました。


極限状況を生きながらでも

どう生きるのかはその人の自由であるって

フランクリンが言っていたけど、

極限を生きる人にも、いろんな価値観が

あるんだって思いました。




と、いうのも

自分は「助けない人」だからです。

赤ひげ先生に出てくる女の子みたいなタイプ。



こちらに出てくる女の子は、

名前を忘れたけど、親が自分を

売春宿に売り飛ばそうとしていたから、

ずっと知恵遅れのふりをしていたと。


しかし、親はお金に困り

「知恵おくれでも

好きな人はいるだろう」と、

売り飛ばそうとした。


だから、

役に立たないカラダになろうと

妊娠したが、親がそれを

堕ろして売り飛ばそうと

病院に相談をした。


相談相手の保本先生は、

赤ひげの部下ね。


事情を聞くと、娘はこう話した。

「自分は売春宿に

売られたくないから妊娠した。


売春宿に売られた姉妹も気になるけど、

自分は自分とお腹の子を

守って生きるので精一杯だから

何もできない」


私はわりとハードモードな人生を

送ってきたけど、


自分はアゲハみたいに誰かを

助けたあとにいい関係を築けた

ことはないです。


だいたい途中でうまく行かなくなるんです。

それはだいたい私がメンヘラだったり

他人と適切な距離を取れないことが

原因でした。


でもイチバンの原因は、

人を助けるほどに幸せでもないし、

物知りでもないし、豊かでもないから

お呼びじゃないってことだと結論づけました。


「やっぱり、自分のことで

精一杯なときは、他人を助けようとしても

うまくいかないもんだな」って

ずいぶん経ってから気づいた。


で、娘さんと同じように他人に構わず、

自分は子どもを産んで、

子どもを生きがいにして生きてきました。



だから、

今の自分の基本的姿勢は

他人のことに口出ししないって感じ。


そっちの方が人間関係ははるかに

上手くいく。


アナタさんがどうなろうと

わたしゃ、知らん。


それに、

わたしのアドバイスなぞ、

そこまで中身があるわけでもない。


オマケに、だいたいの人は私より

イージーモードで生きているんだから、

ハードモードの私が人の心配するなんて、

そもそもこっけいなことだし、


私の方が何も持ってない。

精一杯生きるしかない私が人様を

心配するなんて

思い上がりもはなはだしいって

反省しました。



しかし、

ワクチンが始まったとき、

そんな私ですら、

誰彼構わずワクチンを止めたかったです、


アゲハにはなれないけど、

誰でもいいから

ワクチンは打たないで欲しいし

子どもたちにも打たせないで欲しいって

心から思った。


あれは、ダメなんだ。


発達障害の投薬治療も

まあまあダメだと思う。

アレを選択する親はどうかと思っている。


しかし、ワクチンはレベルが違う。

絶対にダメなんだ。


って思って、

市に陳情までしたけど

結局、ワクチンは止まらなくて

みーんな打っちゃった。


で、今になって、

あのワクチンは福島雅典先生たちが

突き止めた恐ろしい毒に加えて、

さらに恐ろしいものが入っているようだと

わかってきた。


今は、アゲハになりたいって

気持ちは全くありません。


アレは他人が救えるような

ものではないって

時間が経てば経つほど

思い知らされたからです。



それに、今は

「そりゃ、ほかの人も気になるけど、

自分と子どもたちを守って生きることで

精一杯です」って感じ。


とてもじゃないけど

アゲハにはなれません。


ホント、時間が経てば経つほど

アレには何が入っていたんだろうって

思います。


わたし大好き、 

石牟礼道子さんのエッセイに、


「水俣にチッソが工場を建てたとき


『この川を渡してくれ。

ここにはもう住めないから

川向こうの親戚を頼っていく』と


川つき場でもないところで頼まれて、

何人もの人を向こう岸に渡した。

彼らは皆、お金を払った。


後でみたら、

どうやって集めたのか本物のお金も

あったけどほとんどが木の葉だった。


彼らの正体はキツネだった。


工場ができたとき、

水俣に住んでいたキツネは

みな逃げ出した。


キツネはちゃんと

気づいていたんだから、

キツネが逃げたときに気づけばよかった。

人間はなんて愚かなんだ」って言った

住民の証言が書いてあったけど、



そのキツネの気持ちが

今はよくわかります。





訂正します

※「スワロウテイル」の主人公は

アゲハではなく、グリコでした。

今朝、皿洗いしていて気がつきました。

家事もムダじゃないんですね。


アゲハ蝶のタトゥーが入っている

グリコという名前の女の子です。