父が亡くなって安いアパートに引っ越し、心機一転の一人暮らしですが、慣れるのにけっこう時間がかかってしまいました。

 

自分のためだけの生活、、っていうのがどうにもとまどってしまって。

 

いつも誰かに合わせて暮らしていたのでいざ自分の生活となるとわからなくなるものですね。

 

ただ光がいっぱい入るこのアパートに癒されてはいましたけど。

 

炊事や家事はもともと苦手。

両親との暮らしで家事と育児はまるなげでした(笑)

私はひたすら借金の返済と生活費を稼ぐために働いてしました。

 

店をつぶした後は昼と夜、必ず二つの仕事を掛け持ちでしたから。

 

ということで家の仕事をする暇はなかったのです。

 

両親が80歳を過ぎたところで私は都内での仕事をやめました。

 

そして今の障害者用の介護施設で働くことにしました。

両親の介護を視野に入れて、両親の意向もあり決めたのです。

 

それからは仕事と介護と家事を頑張りました。

父が生きていた時はリューマチで車いす生活をしていた母の世話をしてくれていたのでとても助かりました。

 

なので家での生活はほぼ両親がいかに快適に暮らせるかしか考えた事がありませんでした。

母が86歳で亡くなり、父が92歳で亡くなるまで私はそんな暮らしをしていました。

 

介護がしやすい家を借りていましたが、父が亡くなって、そこは私が一人暮らしをするにはふさわしくないということで古いアパートを借りて今の生活がはじまったのです。

 

週5で仕事するのは60代の私にとってはなかなかきついですね。

帰宅するとぐったり疲れます。

でも楽しいので嫌ではありません。

 

このアパートがとっても気に入って、仕事も楽しくて、、、

実は今、最高に生活を楽しんでいます。

 

一人暮らしに徐々に慣れていくという過程もそれなりに楽しいですし。

 

親と住んでいる時には出来なかった植物を飾るということもできます。

それまでは部屋を飾る楽しみはありませんでしたから(笑)

安い割に3部屋もあるこのアパートは空間がいっぱいあります。

家具がほとんどないのでなおさらですね。

 

老後といっても私の場合まだまだ余裕がありませんが。

日々精いっぱい生きていたいと思う私には案外いいのかもしれません。

合間合間を縫って自分の好きな物を好きなように整えていく生活は楽しいです。


 

もともとはシンプルな物が好きだったのでよかったー。

六本木で店をやっていた時も着飾るのは恥ずかしくてだめだったのでそんなママは珍しいね、とよく言われていました。

 

なのでこの安アパートは大満足な物件でした。

 

ということで60代一人暮らしのちょっと楽しい生活を紹介させていただき
ました。