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ラジオネーム:梯子ダルマとして深夜ラジオにメールを送っていた、現在放送作家として働く26歳の男が書くブログです。

思ったことを書いて、賛同・誹謗中傷などの反応がきて、コメントがきっかけで会話をしたり、そんな交流が嬉しいです。

ちょっとだけ、嫌な気分になる話。
嫌というか、恥ずかしくなる。


地元のスーパー。


カゴにお菓子やらジュースやらを入れて、レジへ。


1番レジに並ぶ。会計中の人を合わせて3人並んでいる。僕が3人目。うーん、少し時間がかかりそう。


「あ、これはまずい」
気付いた時にはもう遅い。
店内に業務連絡が響き渡る。


《ピンポーン!2番レジ解放をお願いします!》


目の前では、最初の人のお会計が終わり、僕の前の2番目に並んでいた人がお会計を始めた。


すると、遠くの方からタタタタッとおばさんが走ってくる。


前髪を抑えながら小走りのペースを落として、2番レジに入り、僕に向かって叫ぶ。


「お待ちのお客様どうぞー!!!」









文字にするとここまで伝わりづらいものか。「別にいいじゃん」って思う。早く会計できるんだし。


でも嫌。嫌というか、恥ずかしい。




要するに店内のお客さんが少なかったから、さっきまでレジは1つだけで済んでたわけですよね。それが奇跡的にタイミングが合って、少ないながらもレジに客が3人も並んでしまった。2人なら良かった。「ちょっと待っててね」でいい。ただ3人目、僕が並んでしまった。



この瞬間、1番レジの人が何かしらのボタンを押すのか、店内の監視カメラを店の奥で見てた人がアナウンスするのかは分からないけど、業務連絡。「ピンポーン!2番レジ解放をお願いします!」明らかに、1番レジが突然混んだことへの対処。応援。



嫌なポイント1つ目。
店員さん全員に僕という客の存在を認知される、この状態。


僕が並んだ瞬間の、業務連絡。僕がしっかり観察されているということです。見えない目がこちらを向いている。そして店中に響くピンポーン。こんなの恥ずかしい。急に客として立体的になってしまう。僕がレジ待ち2人目だったら良かったのに。3人目になった途端、まるでウイルスのようだ。店内中のアルバイト白血球おばさんが駆け回る。「身体を守れ!早く排出しろ!」生体防御としての「お待ちのお客様どうぞー!」です。あぁ怖い。笑顔の臨戦態勢。


ピンポーン!もう~嫌。「うわ、見つかった!」と思う。嫌な音。高台で吹く、法螺貝だ。例え2つ目。「敵襲敵襲!まさかのレジ待ち3人目~!出合え出合え~!」緊急事態!みたいな感じにしないでほしい。おばさんもゆっくりでいいからさ。前髪押さえて走るくらいなら。落ち着いて落ち着いて。



嫌なポイント2つ目。
単純に、申し訳ない。仕事を増やしてしまって。


僕が適当に店内をブラブラして時間を潰し、2人目として並べばいいのだから。客としてスポットライトを当てられるのが嫌なのは、恥ずかしいのと同時に、照明さんへ迷惑をかけるからです。お、例え3つ目。


服屋の店員の「何かお探しですかー?」は嫌じゃないですか。あれって「話しかけないでほしい。うるさい。」だけじゃなくて、「ごめんなさい、全然いいんですよ、そんなに張り切らなくて。時間と体力を僕なんかに使わないでください…」っていう「申し訳ない気持ち」があるんですよね。


「うわ~ごめんなさい。恥ずかしい。ご迷惑をおかけします。」客の時はずっとこんな気分。「うわ~ごめんなさい。恥ずかしい。ご迷惑をおかけします。」ってデカデカと書かれたTシャツを着ていたい。でもそのTシャツ買う時に店員から「何かお探しですかー?」なんて言われちゃったら、もう走って店を飛び出すしかないぞ。あぁ、どうしよう。



「過剰な親切は客の心を圧迫する(こともある)」ということを、自分が店員する時も意識しないとなぁ。でもなぁー。面倒臭ぇな、そんな客。自意識過剰だろ。勝手にストレス感じてろよ、共感を求めてその感覚をブログにでも書いてろよバーカ、って思いますね。

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