Santos-Dumont 14-bis (fiddlersgreen)
サントスデュモン14bis 1:144スケール ペーパークラフト
今年最初のペーパークラフト完成です
今年の初物…にちなんでという訳でもないですが
ヨーロッパで最初に有人動力飛行に成功した飛行機
サントス・デュモン14bisです
ライト兄弟の初飛行(1903)からは遅れる事3年の1906年
パリで活躍していた発明家サントス・デュモンが製作し飛行に成功した航空機
最初の飛行は60m程の短い物でしたがこれがヨーロッパでは初めての
有人動力飛行機による離着陸の成功飛行になりました
強風吹きすさぶキティーホークの荒野で人知れず黙々と飛行機の
開発を行っていたライト兄弟とは対照的に
華やかなパリの都で多くの見物人の元、トレードマークとしていた
洒落たハイカラーシャツと山高帽を纏って飛行機を操縦するデュモンは
時の人となり、また飛行挑戦で得た賞金を慈善事業に投じて
自身の飛行機に関する技術や特許は惜しみなく公開するなど
ヨーロッパの航空機発明のパイオニアと呼ぶにふさわしい活躍を行った人物です
因みに「操縦できる有人動力飛行機」としてはライト兄弟のフライヤーが先んじていますが
ライトフライヤーが専用の発進レールと台車を用いなければ離陸できなかった(着陸はソリ)のに対して
デュモンの飛行機は車輪を備えて自力で離着陸ができる物で、その点では世界初でした
デュモンの生まれ故郷であるブラジルではそれをもってデュモンこそが世界最初の飛行機開発者だった…などと言った声もあるようです
今回のモデルはfiddlersgreenのサイトより購入したモデルです
公開しているペーパークラフトについて教育教材的なアプローチをとっている
同サイトらしくこういった航空機史に名を残す黎明期の飛行機も充実しています
普通に作ればエンジン部は胴体のテクスチャとして処理されている
割と簡単なモデルですが、オプション要素としてエンジン部を個別に作る
部品が含まれているので今回はこれを使用していきます
まぁそれでもシリンダー部は一つの箱型で再現されているので
エンジンのモデルとしてはまだシンプルな方、今回の1:144縮小モデルでは
丁度いいですが
エンジンが完成
ある意味エンジンよりも厄介なエンジンを囲う枠のようなフレーム
余分に印刷した胴体のエンジン部部品からフレーム部分だけを切り取ります
そのままでは強度が不安なので裏から筆塗り式の瞬間接着剤を
サッと塗って部品を硬化、細長い部品ではこれが意外と効果的です
エンジン部をくみ上げました
続いて胴体
これはシンプルな四角い筒型
先に作ったエンジンフレームと接続するための
小さいタブを裏から付けています
複葉…というか仕切り付きの箱と言った印象の特徴的な主翼
機首の小さい箱型翼、ここが動く事で飛行方向を制御していたようです
あとは機首のソリや車輪、プロペラなどを取り付け
完成です
たまにはこういう最初期の飛行機も面白いですね