自分の気持ちと、折り合いをつけられるようになった息子 | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。田んぼの稲が、頭を垂れていました。暑い暑いといっても、ここにも秋がきていました。

 

 

作業着が汚れて古くなったので、新しい作業着を、会社から支給してもらった息子。

 

ですが、古い作業着を着続けていました。袖や襟が黒く、脇や背中が一部黄色くなり、汚れが落ちていません。「清潔な身なりをする」という、規則があるので、注意されてしまう案件です。

 

なので、新しい作業着に換えるように、言っていたのですが、なかなか換えてくれません。なので、新しい作業着が会社のロッカーにあることを確認して、古い作業着をタンスにしまいました。

 

「明日は、新しい作業着を着るように・・」と、息子に伝えたところ、「○○線で、悪口言ってやる!!」と叫び出しました。このセリフは、嫌だという意思表示です。

 

自閉症には、「同一性の保持」という特性があり、本人に納得してもらうのは、難しいのは分かっていました。職場のジョブコーチさんに、手紙を書いて説明してもらうようにしないとダメだろうと思っていました。

 

ですが、10分もしないうちに、叫ぶのを辞めた息子。「前の作業着はどこですか?」と聞くので、「タンスの中だよ」と、教えると、胸の名札(マジックテープ)をとって、「明日新しい作業着に付ける」と言って持っていきました。

 

気持ちの切り替えが済んだのか、その後は、絵を描いたり、テレビを見たり普通に過ごしていました。「嫌だ」という気持ちに、自分から折り合いをつけて、納得したようです。成長を感じました。
 

【今日のいいとこ探し】

 

誕生日の話題になった時、息子が、「23歳の目標は、自分から他の人を誘ってみること」と言ってきました。

 

どういうことかと聞くと、いつも人から誘われると話の輪に入ったり、ジュースを買いに売店にいったりしているそうですが、これからは、「自分からも誘ってみようと思っている」と言っていました。

 

受動的でなく、自分からアクションをとろうとしていると聞いて、ここにも成長を感じました。誰かを誘って、色々なことに挑戦できるといいと思います。

 

追伸

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