LADです。ご近所のお庭の金木犀が、2回目の花をつけていました。公園でも、金木犀が満開のところがありました。今年は、2回、金木犀が楽しめました。
大学に進んでいる、グレーゾーンのお子さんのお母さんに、偶然買い物先で会いました。娘と同級生です。今、息子さんの進路の件で、とても困っていると相談を受けました。
アルバイトを2か所掛け持ちしていて、大学の勉強よりも、そちらが大事。扶養の範囲の103万円は、超えてしまった。130万を越えないか心配。2年生で、単位を落としていて、卒業できるかどうかがも心配な状況。
「先輩や友達が、単位落としても大丈夫といっているから、自分も大丈夫」と言っている。
就職に関して、何も考えてない。実家に住み、親に世話をしてもらって当たり前、準備した食事に文句を言う。母親が言ったことに対して、反抗的な言葉しか返さない。本当に、困っているという相談でした。
この場合は、問題点を、2つに分けて考えるよう提案しました。母親には、あれこれ言われたくない、お年頃(定型発達の子がそう)なので、母以外の人から、アドバイスしてもらうことをすすめました。
また、「困るでしょう」とか、「恥ずかしいでしょ・・」、「いいかがんにしなさい」という抽象的な言葉では、自閉症の子には、伝わりません。
「絵に描けるもので、指示するといい」と、アドバイスしました。数字や時間、日時などで、本人が理解できることがポイントです。
1)バイトの件
→バイト自体は、将来の職業選択の幅が広がるし、働く際の自分の得意不得意がわかるので、否定はしない。働いた対価で、お給料(お金がもらえる)ということを学べていると考え、無理に止めさせたりはしなくていいと思います。
→「親の扶養を外れる」ということに対して、本人は、何もペナルティがないので、気にしないのは、当たり前。実際、息子さんの扶養が外れた場合、お父さんが何円ぐらい税金を払うのかを、具体的に数字で
提示しましょう。その金額を、息子さんに払ってもらうのも、いいと思います。
→扶養の範囲内(103万円)に、収めるには、1カ月いくらまで働けるか計算してもらう。バイトの時給と、働く時間から、シフトを決めてもらう。クリスマスやお正月、連休など、続けて働く可能性のある時のイレギュラーな時間増加を加味しておく
2)大学の卒業の件
→バイトばかりして、授業に出ないと、単位を落とすことを説明。卒業単位がとれないと、卒業できず、留年することを伝えて、留年した場合、授業料や交通費、生活費がいくらかかるか具体的に説明する。5年目のお金は払わないので、自分で払うよう伝える。
→「大学卒業しなくていい」というなら、高卒と大卒の初任給の金額の違いを説明。大卒でないと、とってくれない会社や職種があり、就職を考えた時に、選べる範囲が狭くなることを説明。
→卒業に必要な単位を、もう一度、紙に書いて、今、息子さんがとっている単位を書きだす(視覚支援する)。3年生、4年生でとらないと卒業できない単位を書きだす。本人の取りたい、授業を書きだす。
→上記で「書き出した資料」をもって、大学の進路指導室へ行って、自分がこれからどう、授業をとればいいかの具体的なアドバイスをもらう。それを元に、バイトをいれることを提案する。
あとは、親が、専門家のアドバイスを受けられるところを探す。大学に、親が相談できる相談室を持っているところも増えてきました。発達に心配があるということで、市の障害者支援センターなどで、福祉就労も含めて、親子で相談が出来ることも、説明しました。
心配なのは、一般就職がうまくいかない場合です。
コミュニケーションスキルや、自分ルールでやってしまうなど、学業は出来ても、仕事のスキルが身についていない場合が多くみられます。
大学卒業後は、「就職するのが当たり前、就職しないといけない」と思い込んでいるので、就職でないということに、本人が大きなショックを受けます(病んだり、自死の可能性もあります)
なので、受からなかったら、色々な方法があることを、示しておいてあげるようアドバイスしました。福祉就労や、福祉枠での就職、就労移行支援事業所で、働くために必要なスキルを身につける場所があることを伝えることが、大事だと説明しました。
【今日のいいとこ探し】
母が、疲れたと行っていたら、息子が、やってきて、肩をもんでくれました。
すごく、うれしかったのですが、思い切り、力をいれて掴むので、鎖骨が痛かったです。ほどほどで、お願いしたいです。
追伸
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