中学卒業の進路が色々増えました | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日も、肌寒く感じる1日でしたね。梅雨に入ったということなんですが、主人、娘、体調不良です。体が慣れるまで、大変そうです。街角で、アジサイの花が綺麗に咲いています。梅雨を感じますね。

 

 

中学生の子をもつお母さんから、卒業後の進路について、どんな進路があるのか知りたいと質問がありました。


中学卒業後の考えられる進路の種類、以下に上げてみます。県立高校などの特別支援教育は、県ごとにかなり違いがあるそうです。神奈川県の場合です。

 

〇県立の高校(普通・商業・工業・農業・単位制・定時制・インクルーシブ校※1・クリエイティブスクール※2)等 

 → 一定の成績があることが前提(授業を受け、定期試験を受けて成績が付いている)。ただ神奈川県は、一般受験でも内申点がなくても、当日いい成績がとれればOKな入試制度があります。不登校の子などは、この制度を使って入学する子もいます

 

 ※1 全日制普通科、神奈川県の知的障害の子を受入れる高校。内申点でなく校長推薦書で入学できます。支援級からも入学可。

 

 ※2 全日制普通科で、 対象は小中学校での不登校や他校での中途退学などによって、これまで能力や適性を十分に生かしきれなかった生徒。発達障害児童の受け入れも可。 

 

〇県立・市立の養護学校、分教室※1

 →療育手帳、精神手帳、診断があることが入学資格。通学地域に制限があることが多い。知的障害、肢体不自由、ろう盲は、分かれている。

 

※1 県立高校内の教室を間借りして、特別支援教育を受けられる。1学年1クラス、10人程度。自立登校が出来る高機能のお子さんが通う。高卒資格はもらえない養護卒になる

 

〇私立のインクルーシブ校

 →数が少ない。特別支援に関するサポートの体制は、その学校ごとに違う。肢体不自由、発達障害を受け入れる。一般入試、障害枠入試、中学校推薦あり。毎日通学が多い。高卒資格とれる。授業料が高い。

 

〇単位制や通信制のサポート校

 →不登校の子、発達障害を受入れることを掲げ、様々な配慮、サポートがある。通学日数、内容も本人の状態に合わせて選べる場合が多い。親校分の授業料や入学金がかかるところがあるので、注意。授業料は高い。

 

○私立高校

 →インクルーシブを謳っていないが、学力が低くても入学できる学校はある。また、コミュニケーションや社会性が低くても、学力があれば入学できる高校もある。授業料は高い。

 

 →各学校ごとに、特色があり、芸術、運動系、コンピューター、芸能など、秀でているものがある場合は強みとなって進路として考えることができる。

 

 →キリスト教系など、生徒の品行方正がいいのでいじめなどの心配がないと進路に選ぶ場合もある。

 

高校は、義務教育ではありません。お子さんの状態、希望にあった学校を選ぶことが大事です。

 

ただ、高校卒業後の就労や就職を念頭に、進路を選ぶことも必要になります。

 

福祉就労に強いのは、パイプや実績のある養護学校や分教室です。

 

今は、サポート校や県立のインクルーシブ校、クリエイティブスクールなどは、卒業後の進路相談も少しづつですが、整いつつあります。

 

県立の普通高校や私立高校は、進学(大学、専門学校)には、手厚いですが、就労(福祉的な)には、ほとんど対応してくれません。

 

この点も考えながら、お子さんの希望と合わせて進路を決めるといいと思います。

 

コロナが少しおさまってきて、学校見学やオープンスクールも予約制ですが、出来るようになってきています。夏休みは、そのいい機会です。

 

相談の方にも、志願する秋までに、じっくりと検討することをおすすめしました。

 

【今日のいいとこ探し】

 

最近、息子と買い物へいくと、買ったものを沢山入れた買い物バックを、必ず、息子がもってくれます。

 

ただ、その時に、「お母さん、肩痛いんでしょ。もう50歳だから無理しないで、重いものは僕が持つよ」と、スーパーで、大声で言ってから、もってくれます。

 

持ってくれるのは、とてもありがたいのですが、「50歳(本当は51歳)」を外で連呼しないように、お願いしました (--)

 

追伸

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