課題分析とスモールステップで、自己肯定感を高める | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。地震、大きく揺れて、びっくりしました。東北の皆さん、お気をつけください。

 

朝、洋服がうまく着れなくて時間がかかってしまい、困っているという小1のお母さんからの相談がありました。

 

そこで、課題分析をすることを勧めました。洋服を着るということを。細かく、行動ごとに分けていき、何が問題で着替えに時間がかかるのか、チェックしていきます。

 

ざっくりと、行動を分けてみます。お子さんにとって、この行動のどこに時間がかかるのかチェックしていきます。

 

1)お母さんの用意した着替えをソファーに持ってくる

 

行動分析:テレビがついていたり、途中で靴下を落としてしまってりして、気が散る

 

対応:テレビを消す、おもちゃなど気になるものを片付けておく。着替えを籠に入れておいて、持ち運びやすくする

 

2)パジャマを脱ぐ

 

行動分析:ボタンが小さくて、外すのがたいへん。無理に途中で脱ごうとして時間がかかる

 

対応:ボタン無い、被るタイプのトレーナータイプのパジャマにする。ボタン練習をしたいなら、大きめボタン、穴を大きくして着やすくする

 

3)下着(ランニング)を着る

 

行動分析:前後ろを間違えて、着直すことが多い

 

対応:前に目印のアップリケを付ける、「まえ」と書く

 

4)シャツを着る

 

行動分析:問題がなく、1人で着れる。時間はかからない

 

5)ズボンをはく

 

行動分析:チャックとボタンに時間がかかる

 

対応:ゴム入りズボンにする、素材を、伸びるデニムやジャージ素材。型もスリムタイプでなく、ストレートにして履きやすくする。

 

6)靴下をはく

 

行動分析:かかとの向きを間違えて、何回も履き直す。左右間違う

 

対応:左右のない靴下にする。履きやすいように丸く折り込んで、足を入れやすくしておく。

 

課題分析することで、何が問題で、時間がかかっているのか分かってきます。時間がかからないように、子どもが1人で着れるように、素材をかえたり、ちょっと手伝ったり、親が工夫していきましょう。

 

スモールステップで、出来ることを増やしていきましょう。例えば、ボタンの練習は、大きめのボタンで、つまみやすく、穴も大きめにして、それが出来るようになったら、小さめボタンのシャツに替えていきます。

 

その子の能力や発達段階で、出来ないことを無理強いさせても、時間がかかるだけ、本人のやる気もそがれます。自分は出来ない子だと思いこみ、自己肯定感がさがってしまいます。

 

それよりは、出来ることを増やしていって、褒めてあげる回数を増やすことのほうが大事です。出来ることが増えれば、自己肯定感もUPします。

 

【今日のいいとこ探し】

 

家から出たがらなかった息子ですが、休日であること、コロナの感染症対策をしているので大丈夫なことを説明して、納得してもらい、2カ月ぶりにガイヘルさんと、お出かけしてきました。

 

すごく楽しかったようで、電車の写真も沢山撮ってきました。日々ストレスフルな生活なので、息抜きを上手くして、メンタルの安定を図ってほしいものです。

 

 

 

追伸

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