こだわりの品を、別な物にかえていく方法 | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日は、玄関横のプランターの小玉スイカに、ツルをはわす麻ひもを張りました。地面でなく空中栽培の予定です。

 

子どもにとって「これじゃなくちゃダメ」という、こだわりの物が色々あると思います。そのこだわりを別なものや複数に、うまくかえていけると、親子ですいぶん楽になると思います。

 

その方法を、いくつか挙げてみます。お子さんの年齢(小さいほど、こだわりが強いと思います)や、タイプによってちがいますが、参考までに・・・

 

娘は寝る時に、タグを、なでながら寝ます。小さい頃からの癖で、これが無いと寝られないそうです。スヌーピーのサイラスの毛布と同じで、安心アイテムです。

 

右の白黒の方が古いものです。気に入ったタグを見つけると、服から切ってどんどん重ねて縫い付けて使っていました。あまりに、ボロボロなので、新しいものにすることを提案してみました。

 

 

最初は、これでいいといっていましたが、少しカビのように、黒い点が出てきたことを指摘したら、納得してもらえました。

 

いろいろなタオルの中から、土台となる、タオルを本人の好みで選んでもらいました。タグも、娘の好きそうな手触りの物を、多めに用意して自分で選んでもらいました。

 

縫い付けるのは自分で、好きな位置に、好きな量、縫い付けてもらったら、こだわらず、移行は、すんなりいきました。

 

≪ポイント≫

 

〇おきにいりが、古くなったり、壊れても直さないで、使えなくなるのをまつ。壊れてしまったり、汚くなりすぎれば、本人も諦めます。

 

〇同じモノ、似たような物を用意する。1個ではなく、2個にすることで、こだわりが薄くなる。「どちらかあればいいな」と、思ってもらえるようになればいい。

 

〇どうしても、その物に触れられない、持てない時間をつくる。その時に、かわりの品を渡して、それで我慢してもらう。「こだわり」の品が無い事で困って不安になった気持ちを、かわりの品で癒されれば、元の品への「こだわり」は、薄くなります。

 

〇次のお気に入りを選ぶ時は、本人に選ばせる。押し付けるのでなく、親が用意した中から自分で選ぶのでもいいし、買い物へ一緒にいって好きな物を買うのでいいと思います。

 

「こだわり」は、物だけでないと思いますが、同じ物を持つこと、同じこと

をすることで、いつもと変わらない自分を確認できて、自閉症の子は、安心を得ています。

 

「安心グッズ」なので、無理に取り上げたり、止めさせるのでなく、年齢にあった物に、うまくスライドしていけるといいですね。周りから見て、その子が持っていても、おかしく見えないものがいいですね。

 

例、高校生で、安心グッズが「電車の絵本」の子なら、「鉄道ファン」という鉄道雑誌にかえる等。

 

【今日のいいとこ探し】

 

朝、ウォーキングに行くと家を出たのですが、「腕時計とカメラを忘れた」といって、3分もしないで、家に戻ってきました。

 

途中で気がついて、取りに戻ってこれて偉かったです。また、忘れたことで、気分を落ち込ませて、「もう行かない」とも言いませんでした。

 

失敗しても自分で対応できるようになって、本当に良かったです。

 

 

追伸

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