サポート校卒業後の高機能の子の進路の決め方 | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。ご近所のおばあちゃんが、お庭に柚子がなったといって、沢山、持ってきてくれました。おばあちゃんは、柚子ジャムを食べたことないというので、ジャムにしてお返しすることにしました。

 

 

サポート校に通う、高機能のお子さんをお持ちのお母さんから、高校卒業後の進路について、相談を受けました。

 

息子さんの希望する進路(大学進学)が、理系でなく、文系にかわり、さらにかなり狭き門で、それを親として認めていいのかどうか、悩んでいるというのです。

 

息子さんは、こだわりが強く、一度言い出したら意見をまげないので、困っているというのです。

 

親的には、手に職を付けて欲しい、将来いい企業に就職して欲しいので、息子さんのその仕事につけるかどうかわからない希望進路に、納得がいかないそうです。

 

そのお母さんにアドバイスしたことを、あげます。

 

○本人の納得しない進路(大学)は、遺恨がのこります。もし親のいう通りの大学にいったあとに、うまくいかなかったり、ストレスを感じることが起こった場合、親のせいにして、のちのちまで、文句を言われるので、その覚悟が要ります。

 

○大学生活は、小・中・高校とちがい、与えられた勉強をするのでなく、自分で授業を選択して、卒業までに必要な単位をとらなければいけません。なかなか、それが難しい子も多いようです。

 

○勉強したり、仕事をするのは、本人です。親でないことを、再確認しましょう。ここを、忘れては、話が進みません。

 

○「息子さんは、将来結婚すると思いますか?」という質問に、「無理、しないと思う」というので、そうなら扶養家族なしで、自分だけが、食べて行ければいいお給料を稼ぐ仕事でもいいことになります。そう思うと、稼げる仕事でなく、お給料は少ないが自分の好きな仕事も、選ぶことが出来ます。福祉就労で、もらえる基本給がすくなくても、大丈夫ともいえます。

 

○人生は長いです。18才で、大学受験に失敗しても、その後、一般就労で最初に就職した会社うまくいかなくても、転職してやり直しができます。また、一般就労が無理なら、手帳をとり、福祉就労に切り替えることも出来ます。

 

○子どものやりたいことに、挑戦させて、失敗することも大事だと思います。実体験で失敗しないと、納得しません。納得しないと、次のステップに進むことは難しいです。あまりに無理な挑戦なら、期限を切るといいですね。例、20才までは、好きな職業に挑戦してみていいとか、あと、5年挑戦して、なれなかったら等


○子どもが選んだ進路に、まったく口を出さなくていいわけでなく、デメリットを説明しておくことが大事です。

 →例、大学は、受験すれば全員受かる訳でない、落ちる子もいる。仕事は、自分がなりたくても、雇ってくれる会社や人がいないと、その仕事にはつけない。世の中、自分の好きなことを、仕事にしている人は、極わずかしかいない。

 

○仕事と余暇を分けて考える方法があることを提案する。電車が好きなので、鉄道会社に就職したい。しかし、無理。なら、平日は、好きな仕事ではないが、自分の能力・特性にあった、無理のない職場で働き、お金を稼ぐ。そのお金で、休日、好きな電車に乗りに行ったり、鉄道グッズを買う。現実的な妥協点があることを、提案する。我が家の息子も、このパターンです。

 

親のいう事は、反抗期もあって、なかなか聞き入れることが出来ない年頃です。定型発達の子なら、口もきかない年齢です。親からの意見を聞いてくれない場合は、年上の兄弟や塾の先生、いとこや親戚などから、経験談や世の中の常識として、話をしてもらいましょう。

 

適当な人が見つからない場合は、子供向けの職業選択の本やインターネットの中で、親が大丈夫と判断したサイトなどを子どもに見せるという方法もあります。

 

そうはいっても、障害の特性上、親がアドバイスしないといけない時もあります。ですが、障害があっても、自我が出て来て、親離れをしたいと考えている時期でもあります。そのバランスがなかなか難しいですね。

 

相談者の方は、息子さんに、希望の進路のメリット、デメリットを話してやってみて、ダメなら、いつまでにどうするかまで、話合うといわれていました。お子さんも、お母さんも納得されて、いい方向にいくといいですね。

 

【今日のいいとこ探し】

 

寒くなってきたので、自分でヒートテックのハイネックシャツをタンスから出してきて、会社へ着ていくようになりました。

 

自分で、季節にあった服装をするのが、自律への目標なので、シャツ1枚ですが、自発的に衣替えしてくれたのは、うれしいです。

 

追伸

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