福祉機器展で、チェーンブランケットを体験する | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日は、息子の養護学校であった福祉機器展に行ってきました。本当は、息子と行くはずだったのですが、インフルエンザで断念しました。

 

福祉車両の体験や、介護ロボ、電動ベット、バスチェアやリフトの体験など、様々な福祉機器が展示されていました。

 

目的は、「チェーンブランケット」の体験です。「チェーンブランケット」とは、その名の通り、掛け布団に、鎖が縫い込まれていて、体をしっかりと押さえてくれて、自分の体を意識できるというものです。

 

スウェーデン生まれで、向こうでは、自閉症や発達障害、精神疾患などの患者さんで、「チェーンブランケット」が必要という診断がでれば、補助金が出るそうです。

 

自閉症や発達障害の子は、ボディイメージが悪い子が多く、それが原因で、不安を感じたり、落ち着きがない子がいるそうです。そういう子は、圧迫刺激を与えることで落ち着くのだそうです。

 

かのテンプル・グランディンも、締め付け機と呼ばれる、自分の体をぎゅっと押さえつける機械にはさまれることで、気持ちを落ち着かせていたそうです。

 

実際に、布団に寝て、「チェーンブランケット」を、体験してみました。

 

 

体をしっかりとホールドされる感じで、確かに、落ち着けました。8キロという重さは、まったく感じませんでした(8キロがまん中の重さ)。小さい子でも、体にかかる面積が小さくなるので、この重さのタイプで使えるそうです。

 

チェーンの質感が感じられる面と生地に包まれてチェーンを感じない面があるので、好みで使い分けられます。私は、感じない面の方が、落ち着きました。

 

ブランケットの真ん中にあるファスナーで、ハーフサイズにすることができて、洗濯もできるし、ひざ掛けとして使うこともできるそうです。

 

一般家庭の利用のほかに、歯医者さんでの治療中の保定に使われたり、放課後デイサービスや、支援学校のクールダウンの部屋で、安心グッズとして使われているそうです。

 

お値段が、約9万円と高額ですが、レンタルもできるそうです。購入前に、必ずお試し2週間をしてもらうそうです。

 

他にも、ベストタイプで身に着けられるものや、膝の上用など、様々なタイプのものがありました。お客さんのニーズに合わせて、色々開発しているそうです。

 

今でこそ、落ち着いて、手があまりかからない息子ですが、小さい頃は、多動がひどく、寝つきもとても悪かったので、この「チェーンブランケット」があったら、違ったのかもしれません。

 

今日は、実際に体験できて、よかったです。

 

【今日のいいとこ探し】

 

息子、すっかり熱も下がり、元気になりました。それでも、隔離生活は、しないといけないので、半日は、自分の部屋にいてもらいました。

 

元気で、時間があるのですから、部屋が過ごしやすいように、カスタマイズされていました。

 

プラレールのジオラマがパワーアップして、床一面に。ベットの上に、カラーボックスの棚を置いた即席の机が出来ていて、携帯とゲームの充電コーナーがつくってありました。部屋にこもっていても、何も苦でないようです。

 

自分の欲しいものが、全部手元にあって、それを邪魔する人も、「もう終わり」といわれる時間制限もないなんて、息子には、パラダイスでしょうね。

 

追伸

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