自閉症の子の兄妹ケンカ | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。朝食は、昨日、おばあちゃんの家でもらった「マス寿司」でした。この時期、富山から、送ってくださる方がいるそうで、ご相伴にあずかりました。

 

 

子どもたちも大好きです。数年前から、止める竹製の棒、4本のうち、1本が、写真のように、定規になりました。遊び心ですね。

 

夜、娘と息子が大ゲンカしました。事の発端は、娘が風呂に入るので、見ているテレビを「録画しておいて欲しい」といったのに、録画していなかったいうものでした。

 

娘がいうには、風呂から出てくると、息子がテレビの録画していなかったうえに、逆切れして、娘のことを怒鳴り散らして、怒ったというのです。「私は、悪くないから、お兄ちゃんを叱ってくれ!」という、訴えでした。

 

これは、「兄妹間の意思の疎通がなっていない」、トラブルだと、ピンときました。

 

息子に確認したところ、やはり、わざと録画をしなかった訳でなかったのです。自閉症の子は、とくに息子は、いじわるや悪意をもって、人を陥れようとはしません。

 

ふざけていたずらしようとすることはありますが、いじめてやろう、陥れようという感覚は、持ち合わせていません。

 

息子曰く、娘がすぐに風呂に入らず、うろうろしていたので、テレビを見れていると思って、録画せずにいたら、知らないうちに、娘が風呂に入っていて、うっかり忘れてしまったのだそうです。

 

でも、娘が、烈火のごとく、「なんで録画しなかったのよ!!」と、怖い顔で怒鳴るので、自分も、腹が立って同じく、怒鳴り返したそうです。息子の行動は、鏡です。

 

ここで双方に、アドバイスをしました。兄妹ケンカ、なくなるといいのですが、なかなか難しそうです。

 

《 息子へ 》 ※兄

 

〇うっかり、忘れてしまった時は、相手に「ワザとでなかったです。うっかり忘れてしまいました。ごめんなさい」と、静かに謝って説明するようにいいました。

 

〇「ワザとでない。うっかり・・・」と、言葉で説明することで、相手の怒りは、収まります。うまく使ってくださいと、いいました。

 

〇大きな声で、怒鳴って、モノを投げたり、地団太を踏んで怒ると、相手は、息子を「怖い人」だと思って、離れていきます、嫌われますと、説明しました。

 

〇相手が、大きな声で、怖い声で怒っている時ほど、ゆっくり静かに話した方が、ケンカにならないと説明しました。大声で怒鳴ると、自分が「損をする」と、説明しました。

 

《 娘へ 》 ※妹

 

〇まず、「あなたは、悪くない」と、認める

 

〇お兄ちゃんは、わざと意地悪をしたのではないので、そんなに怖い顔で早口で怒らないようにと、説明。なぜなら、お兄ちゃんは、妹の怒っているマネ(対抗)をして、激しく怒っているだけだからです。

 

〇静かに、自分の「くやしかった。残念、がっかりした」と、いう気持ちを伝えましょう。

 

〇お兄ちゃんは、いじわるや悪意をもちません。勘違いや、そのことがうまく理解ができず、怒ったり、不機嫌になります。それが、お兄ちゃんの特性です。

 

〇今回のように、起こってしまったことは、怒っても、泣いても、どうにもならないなら、お母さんは、諦めるという話をしました。終わったことで、ケンカしても、嫌な気持ちになるだけです。相手を許すことは、自分も嫌な気持ちになりません。

 

〇今度から、どうして欲しいかを、静かに伝えるようにいいました。

 

まあ、思春期の兄妹ですから、ケンカがなくなるとは思いませんが、お互いを少しでも理解してくれたらと、思います。

 

今日 昨日のいいとこ探し】

 

養護学校の機織作業班で作った小物入れと、巾着袋を、おじいちゃんと、おばあちゃんにプレゼントしていました。

 

私の父には、「おじいちゃんの、ゴルフに使ってください」といって、小さいポーチを。主人のお母さんには、巾着袋とポーチを見せて、「どちらがいいですか」と聞いて、機を織る大変さを説明して、渡していました。

 

自分の作ったものを、プレゼンしながら渡せると思わなかったです。成長ですね。

 

追伸

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