教師の専門性の欠如が生んだ悲劇 | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日も、昨日ほどでなかったですが、寒かったですね。秋を通り越して、冬になった気がします。

 

実家から、沢山柿をもらいました。夏の天気の関係で、落ちずに、豊作になったようです。ジャムにしようかと思いましたが、先日テレビでやっていた「柿トースト」を、明日の朝作ってみようと思います。

 

 

福井県池田町の中学2年生の自殺の事件について、今朝、続報がありました。担任と副担任からの叱責が原因だと、町の教育委員会が発表し謝罪しました。

 

その際に、「診断されていないので、断定できないが、該当生徒には、発達障害の可能性があったと認められる」と、発表されました。

 

教育委員会は、生徒のことを「まじめでやさしく、努力家だが、対人関係が器用でない一面もあり、傷つくことも多かったと思われる」、「生徒の特性に合った指導法を取るべきだった」とも言っています。

 

コーディネーターを含め、学校側は、支援の要る生徒だと認識していたにも関わらず、肝心な担任、副担には、どう生徒と接するべきかを伝えられていなかったということですね。

 

親御さんへの連絡は、どうなっていたのでしょうか。いきなり「お宅のお子さんは、発達障害だと思います。診断受けてください」とは、言えませんし、親も受け入れ難いと思います。

 

でも「学校で、お宅のお子さんが困っています。苦しんでいます。○○君の為に、一度専門家にかかってはどうでしょうか」という、提案ならどうでしょうか。学校が困っているのでなく、子どもが困っているという伝え方が大事だと思います。

 

発達障害の診断が出ていないから、支援ができないわけではありません。

 

こういうタイプの子場合は、こう支援すればいい、こんな時には、叱るのでなく、こう説明すればいいと、実際どういう支援をしていくかを、具体的に、担任と副担任が知らされていたら、違う結果になっていたと思います。

 

障害特性を知らず、どう支援しなくてはいけないのか知らない先生が、ただただ出来ないことを叱責し続けて、生徒を死に追いやったのかと思うと、本当に心が痛みます。

 

発達障害の子に、出来ないことを、やれと言うことは、目の悪い人から、眼鏡を取り上げてよく見ろ、車いすの人を、車いすから降ろして自分で歩けというようなものです。

 

どんなに本人が努力しても、出来ないことがあります。環境的配慮や、大人の助けが必要な子が、どの学校にも、どのクラスにも一定数います。

 

今回のことは、教師の発達障害への専門性の欠如が生んだ悲劇ですね。亡くなられた生徒さんのご冥福を、お祈り申し上げます

 

【今日のいいとこ探し】

 

学校に、筆箱を忘れてきた息子。以前なら、ショックで大騒ぎだったのですが、使いたいペンを母も持っていることを知っています。

 

家に帰ってくるなり、「JETSTREAMの5ミリと、7ミリのペンを貸してください」と、お願いされました。

 

失敗しても、自分で気持ちを切り替えて、対応策を考えられるようになっていました。すごく成長を感じました。

 

追伸

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