LADです。鉄剤を飲んでいるのですが、貧血はすぐに改善しないそうです。5、6か月、かかるそうです。そんな訳で、本当に疲れやすいです。階段を上がると息がきれてしまうなんて、今までなくてびっくりです。無理せず、体調と相談しながら過ごそうと思います。
先日、手に入れた、くもん出版の「ふしぎなともだち」という、「たじまゆきひこさん」の絵本を、読みました。自閉症を美化するだけのお話でないことが、とても心を打ちました。
ネタバレですが、オノコロジマという島に引っ越してきた主人公が、自閉症のやっくんの居る小学校に転校してくるところから、物語は、始まります。
始業式の日に、体育館でロクボクを登りながら、「冷蔵庫をあけていけません」と、オウム返しをするやっくんに、主人公は、びっくり。でも、クラスメイトは、そんなやっくんのことを、誰も気にせず、ごく当たり前に受け入れています。ノーマライゼーションの話の部分。
困っていたら、寄り添う。ヘンな行動をしても、無理強いして止めない。主人公は、それを理解できず、無理に教室へ帰らせようとしたことがあり、やっくんがパニックを起こしてしまいます。それを学校に付き添っていたお母さんが追いかけて、海まで行くシーン。お母さんの将来に対する不安が噴出する場面です。親の葛藤を表す部分。
中学に入って、違う中学校から来た子たちに、やっくんがいじめられるシーン。図書館で、独り言をいっていたら、おじさんに怒られるシーン。いじめや障害者差別・無理解の問題が表されます。
それを助けてくれた主人公に対して、やっくんが、片言でお礼を言って友情が感じられるシーン。逆に、島の郵便配達員になった主人公が、困った時に、やさしく寄り添ってくれたやっくん。言葉がつたなくても、感謝の気持ちや「いたわり」の気持ちがつたわる感動のシーンがつづきます。
大人になって、メール便配達の仕事に就いたやっくん。障害者就労の一端を見せてくれます。
1冊の絵本から、自閉症の人のライフスタイルが読み取れます。
「障害=かわいそう」ではなく、「共に生きる」ことを、考える共生社会の実現が、とてもリアルに描かれています。「共に遊び、共に生きる」ということの当り前さ、大切さが、絵本ですが、ひしひしと伝わってくる内容でした。
やっくんと息子の重なるところがありました。息子も、やさしい気持ちで日々を謳歌し、働く職場に恵まれ、時に誰かに寄り添えたらいいなあと思いました。素敵な絵本でした。
【今日のいいとこ探し】
娘が明後日から、中学の中間テストです。夕飯後、勉強をリビングでするといったら、息子が、自分から、テレビを消してくれました。妹の勉強の邪魔になると思ったようです。
ただ、21時からの「開運なんでも鑑定団」は、しっかり見ていましたが・・・・
追伸
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