高機能自閉症の自立への支援 | 自閉症スペクトラムの窓

自閉症スペクトラムの窓

~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日は、娘が1人で、お昼ご飯を作るので、お母さんは「何もしないでいいから・・・」と、言って台所に立ちました。11時前から取り組んで、12時前には出来上がりました。ずいぶん手際が良くなりました。


家庭科クラブで習ったスコーンです。チョコチップが無いので、自分でチョコを砕いたり、野菜サラダを付けてくれて、栄養面も考えてくれました。


スコーン


今日も、勉強会へ行ってきました。高機能自閉症の人の支援ということで、生活面全般の支援も入れながら、自立を促す「サポートホーム」というシステムを実践している施設の方の話を聞きました。


高機能の方は、実家で同居している場合が多いのですが、親の死後のことをイメージしていなかったり、食事・掃除など家事全般の経験が少なかったり、現実的な金銭感覚を持っていなかったり、生活サイクルの乱れがあったりと、課題が多い生活をしているそうです。


聞き取りをすると、親御さんも、本人も、「出来ます」と言うのですが、大事なのは、「今、やってるかどうか」だそうです。知識として知っていてもダメで、実践していないと意味がないそうです。


大学や大学院を卒業していても、就職が難しく、発達障害の診断を受け、精神手帳をとった方の支援をしているそうですが、「1ヶ月の生活費は?」という質問に、「1億円」と真剣に答えたり、洗濯機も使ったことがなかったり、自立には程遠いスキルがない人が多いそうです。


一つ一つ、具体的にどうすればいいかを、最初は、毎日支援者の方が付き添って教えていき、徐々に、付き添う回数を減らしていき、2年かけて、1人で自立した生活を送れるようにするそうです。


支援者のもとで、経験を積んで、自分で気づくことが、大事なのだそうです。


知的に遅れが無く、学歴が高くても、自立のためのスキルは、自分で勝手に身につけるものではなく、丁寧に教えていく必要があることがよく分かりました。


【今日のいいとこ探し】


ガイヘルさんと、お出かけした息子。小学3年生の時の息子しか、知らない方だったので、5年ぶりに会って、「すごく大きくなりましたね」とびっくりしていました。


息子の撮って来た写真が、なんだか「おもちゃ」みたいだと思っていたら、カメラに「ジオラマモード」という機能があるそうです。また、母の知らない機能を使いこなしている息子でした。


小田急   



追伸

ブログランキングに参加しています。下のバナーをクリックしていただけると嬉しいです。

にほんブログ村 子育てブログ 自閉症児育児へ
にほんブログ村