アスペルガー症候群の人との付き合い方 | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日も、梅雨に入ったというのに、雨は降りませんでしたね。本当に、梅雨なんでしょうか。


夕方から、勉強会に参加してきました。先月に引き続き、アスペルガー症候群の話でした。今回は、実践的に、どう接すればいいかと言う話で、とても参考になりました。以下、長文です。


アスペルガー症候群の人は、自閉症に近いと言うより、定型発達の人に、近い位置にいるという話が新鮮でした。


≪言葉のかけ方のコツ≫  

※ここより、アスペルガー症候群の事を『AS』と、略して書きます


ASの人は、「自分を否定した言葉を使った人」に対して、厳しい考えを持ちやすいそうです。


「自分の思いを受け止めてもらえなかった」=「諭し、説明を、いれられた」なので、


「でもね」「だけど」と、いう言葉を使わず、支援者や親は、「私の考えは、○○です」だけを、言うのがいいそうです。説明や説得をしないで、「こういう意味が含まれます」「こういうことも考えられます」とだけ伝えるのがポイントです。


「諭し」や「説明」、「~しなさい」は、対等でなく、強制になります。すると、ASの人は、「従わされた」「自分を否定された」と取ります。


ASの人は、いちいち人に介入されたくないので、「説明」「説得」「諭し」を、出来る限り避けて、「して欲しいこと」を、シンプルに伝えるといいそうです。


≪過敏さへの配慮≫  


ASの人たちは、感覚的に、私たちと全く違う感覚を持っている。


例えば、「腕に当たる雨が、針で刺したように痛い」、「地下鉄の種類が、臭いでわかる」などです。これを違和感として訴えてくる場合があるので、支援者や親は、「そんなことない」と、頭ごなしに否定しないように注意が必要。


天気に過敏な人も多い。どういう時に、不調がおこっているか、支援者は、ASの人と一緒に考えてあげてほしい。


≪ルールに従がって生活する≫


小さいうちからルールにのっとった生活を送るように、導いて行くことが大事です。独特なとらえ方をするので、トラブルを避けるために、ASの子に合わせがちになっているが、それではいけない。


小学1年生の1学期に、学校のルールを理解させ、実践する。例は、「挙手をして、さされてから答えを言う。さされる前に、答えては、いけない。」これを、最初に守らせないと、挙手しながら、正解の答えを言ってしまい他の子の考える時間を奪ってしまい、トラブルになります。


ルール破った時には、毅然とした態度で接する。例外を認めないこと。障害のあるなしにかかわらず、人として守ることはいつも同じ。


ルールや法律は、みんなで守るものなので「従って」もらいましょう。個人的なことは、ASの人の考えを尊重して、こちらの考えを、無理に押し付けないよう、注意が必要です。


≪関わる側の感情の統制≫


ASの人の「論理」「ものいい」に、ムキにならない。暴言(バカ!)や怖い言葉(ぶっ殺す等)でも、放っておきましょう。


本当の意味がわかって使っているわけではありません。そういう言葉を使った時に、私たちがとる行動が、その言葉を誘発していまっているケースが多いそうです。


私たちの反応が、誤学習を引き起こしているケースが多く、支援者は、必要ないことに反応しないことが求められます。


日本の文化として「みんなと一緒に」が多いのですが、すると、ASの人は、「叱られ、怒られる」ことが多くなります。それが続くと、自分の生き方を変えられないASの人は、大人になる頃には、強いこだわりを持ち、自己主張が強くなってしまうのだそうです。


差別は、動物の世界にはない。言葉がある人間の世界にだけ、存在するものです。ヘンに身構えず、決めつけたり、思いこんだりせず、対等でいることが、ASの人と接するコツだそうです。


今回も、とても為になった、いい勉強会でした。


【今日のいいとこ探し】


ガイヘルさんと電車に乗りに行った息子。今日は、いつもより、1時間早く、家を出てもらったら、いつもと違うコースを自分で設定して、東京駅まで行ったそうです。


迫力のある新幹線の写真が撮れました。写真の腕が上がっている気がしますね。


自閉症スペクトラムの窓-新幹線    自閉症スペクトラムの窓-新幹線2




追伸

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