LFは分子量が8万ダルトンを越えるタンパク質です。
完全な分子構造を維持したままで消化管から取り込まれ、
さらに血液・脳関門を越えて脳脊髄液にあらわれることは、
にわかに信じがたいことです。
そこでLFがヒト消化管からも
確かに吸収されると云う証明をこころみました。
確かに吸収されると云う証明をこころみました。
今日では
ヒトLF遺伝子を組み換えた
トランスジェニック乳牛にヒトLFを泌乳させることができます。
ヒトLF遺伝子を組み換えた
トランスジェニック乳牛にヒトLFを泌乳させることができます。
こうなるとトランスジェニック乳牛は、
まさにヒトタンパク質の合成工場です。
ヒトLF(th-LF)のチロシン残基を
放射性ヨード气で標識し、
放射性ヨード气で標識し、
通常のハードカプセルあるいは
腸溶性ハードカプセルに充填して
経口投与しました。
腸溶性ハードカプセルに充填して
経口投与しました。
この試験は
10名のボランティアが参加するクロスオーバー方式です。
10名のボランティアが参加するクロスオーバー方式です。
血中放射能推移は、
両者のあいだで大きく異なります。
通常のカプセルに充填すると言)、
カプセルは胃の中で崩壊し、
胃酸存在下にLFはペプシンにより半減期6~7分で分解されます。
LFが分解されて生じたペプチド断片が
十二指腸に流入すると、
十二指腸に流入すると、
腸液が吹き付けられて中和されると同時に、
ペプチド断片はタンパク分解酵素により
さらに緇断され吸収されます。
さらに緇断され吸収されます。
血中放射能のピークである約45分後には
30%を越える放射能が血液中に移行しますから、
30%を越える放射能が血液中に移行しますから、
吸収は非常に速やかです。
さらに、
吸収された断片は、
タンパク質合成の素材として利用されるので、
放射能は素早く血中から衰減し
身体の蛋白に取り込まれて行きます。
身体の蛋白に取り込まれて行きます。
そのため、
血中に残存する放射能は
6時間以内に全放射能の5%以下になります。
6時間以内に全放射能の5%以下になります。
一方、
th―LFを腸溶カプセルに充填して摂取すると、
血中放射能のピークは投与約3時間後で、
ピークの高さは通常のカプセルよりやや低い23%です。
つまり、
カプセルが小腸下部に到達する頃に崩壊し
放射性LFの吸収が始まることを示唆します。
放射性LFの吸収が始まることを示唆します。
特徴的なことは、
投与12時間後でも10%を越える放射能が
血中に残存することです。
血中に残存することです。
この事実はLF分子が小腸下部に到達すると、
粘液で被覆されていない腸管粘膜から急速に取り込まれ、
リンパ球、
樹状細胞(DC)および
マクロファージのLF受容体に結合していることを
示唆しています。
マクロファージのLF受容体に結合していることを
示唆しています。
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