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題は未定

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明日の朝、田舎町を出る。

布団以外の荷物をまとめ、粗大ゴミを出し、自動車も買取業者が引き取っていった。一括査定サイトを使ってみたら意外と高値がついたので助かった。

 

明日は定休日だからというので、さっき、管理会社の人が部屋の確認をしていった。あとは大家さんに鍵を返却したら終わり。

 

段ボール箱を積み上げた一角以外がらんとした狭い部屋をLEDの照明が煌煌と照らしている。

今夜は早く寝よう。。

今住んでいる田舎の旧市街地にある古い書店に初めて入った。

普段、昼過ぎから夕方までしか開いておらず、いつ見ても人気が無いので入る勇気?がなかったのだ。

来月引っ越すので、最後の機会だと思って立ち寄ってみた。

 

文庫のコーナーにはちくま文庫が充実している。

文教堂書店や谷脇書店のように全国展開している大型チェーン、特に地方のロードサイド店舗では中々見ない。

 

しかも、単行本コーナーには2024年にノーベル文学賞を受賞した韓国人女性作家・韓江(ハン・ガン)の、

『別れを告げない』

(斎藤真理子訳、白水社 2021年/邦訳:2024年)

まで置いてあったのには、思わず「えっ」と声が出てしまった。

 

ちょうど一年前、都内の大型書店で彼女のノーベル文学賞受賞(因みに韓国人では金大中についで2人目、アジア人女性初のノーベル文学賞受賞者)記念フェアをやっていて、『菜食主義者』辺りが並んでいた程度しか記憶にない。

 

たぶん、読書家なら自身の嗜好に合う合わないは抜きにしても心躍るのではないか。

 

大げさだとお𠮟りを受けるかもしれないが、大都会から離れた田舎町の小規模書店でもノーベル文学賞受賞者の最新刊(邦訳という意味で)からちくま文庫まで購入できるし、また実際に購入する人がいる…ということが、日本の文化水準の高さを証明していると実感した。

 

 

 

 

あと2日だが、明日から引っ越し準備で欠勤することにした。

昼休みは食堂で時間をつぶし、午後一番に人事課へ行って欠勤届を出し、備品(入構証・作業服など)を返却した。

 

通用口から外へ出た瞬間、太陽がいつもより眩しく感じた。

50人以上の事業所で直接雇用の従業員として働くのは恐らく最後の日だろう。だというのに、不思議と心は高揚している。

 

人生を省みて、よく50歳まで生きてこられたものだと驚く。

海外出張中には強盗に襲われたり、風土病でのたうち回ったり。

その後は日雇い、零細企業の店員などをヤドカリの如く転々と。

 

話をするのは、炊き出しをしてくれる支援団体のスタッフさんとハローワークの相談員さんだけ。ここ数年は医療スタッフさんも加わった程度。

 

資産はないけれども、幸いなことに借金もなければ養うべき妻子もいない。どこまで生きられるか判らないが、また東京へ行って糊口をしのぐつもり…。