猫との暮らし。ミラノでの暮らし。 -3ページ目

この子を譲り受けたいと写真を見せると担当者は少し戸惑った様子で「他にも子猫いっぱいいるけど見るかい?」と言った。

あんたがモタモタしてるせいで手遅れだったじゃないの!


心の中でダビの胸元を鷲掴むワタクシ。

絶望…。


私の落ち込み様が見えたのか担当者が続ける。


「風邪をひいて抗生物質を与えてるから今ボーッとして元気ないのよ」と。


初めてみる我が子はそれはそれはボーッとした頭と耳だけ妙にでかい痩せたちんちくりんの男の子だった。


ケージの後ろではお姉ちゃん2匹が大乱闘を繰り広げていて、彼は巻き込まれまいとただただ一点を凝視していた。


大丈夫かいな…すぐ死んじゃうそう

それでもこの子がいいっていう気持ちは揺るがなかった。


そんな決心硬い私の横でぐらんぐらんに揺るぎまくっていたのはダビだった。

隣のケージの黒猫が気になってしょうがないらしく意外とあっさり、

2匹ともうちに来れば良くない?!

とか言い出した。


あんた、命をそんなおもつきで譲り受けていいの?!1匹飼うのですらどえらい覚悟で私は来てると言うのに。とパニクるワタクシ。

1匹も2匹も対して手間は変わらないし、2匹で育てた方が問題が少ないよ!

と担当の人も加担。


ここからはもはやよく覚えていない。

「抱っこしてみなよ〜」とホイホイと腕に乗せられ気がついたら2匹を持って保健所の前に立っていた…。


一気に二児の母

ちなみにイタリアでは、保健所と訳すのが正しいのかわからないけどこのように非営利団体で里親探しや捨て猫や犬を保護する施設が結構ある。

私はミラノ郊外にあるMiagolandia という施設に行った。譲り受けるにあたって、職質や家の構造などを聞かれ問題がなければ交渉成立となる。譲り受けるにあたり金額は設定されておらず、「寄付金」という形で希望金額を置いていく仕組み。私は50ユーロx2を置いてきた。それが相場なのかどうかとかよくわからないけど、2ヶ月と3ヶ月の小さな命を守って来てくれた彼らには少なすぎるぐらいだったかもと今でも後悔している。