雪解けが始まり
寒い冬が終わる頃といえば、
メープルシロップの季節です( ´ ▽ ` )ノ
メープルシロップの産地といえば
カナダが有名ですね。
(メープルシロップの世界生産量の
8割はカナダだそうです)
実は、
カナダの南に位置する
ニューイングランド地方の
バーモント州・ニューハンプシャー州・
マサチューセッツ州なども、
メープルシロップの産地として
有名です♪
今日は、
メープルシロップが
どうやって作られているかを
紹介したいと思います(*^^*)
【メープルシロップとは?】
メープルシロップ (Maple syrup) は、
サトウカエデなどの樹液を
濃縮した甘味料です。
ちなみに、
日本産のメープルシロップは
イタヤカエデから樹液を採取します。
サトウカエデと比較すると
糖分の含有量が少なく
(サトウカエデの約半分程度)
経済効率が悪いです。
そのため、
「地域特産品」として販売される程度に
なっています。
また、メープルシロップの模造品として、
コーンシロップに
メープルの風味づけをした商品が、
「ケーキシロップ」などの名称で
純製品よりはるかに安い価格で
販売されています。
【メープルシロップの季節の始まり】
夜は氷点下ですが、日が穏やかな、
「砂糖の天気(Sugar weather)」
と呼ばれる
雪解けが始まる時期がくると、
樹液「メープルウォーター」が
採れる季節の到来です♪
サトウカエデの木は、
夏は樹木の内部に糖分を蓄えて
冬の厳しい寒さに耐えます。
冬が終わる頃、
昼と夜の特定の温度条件下で、
夜間に地面から水分を吸い上げ、
昼間に糖分をわずかに含んだ樹液を
流し出します。
気温は、具体的には、
夜間:-4℃以下
昼間:4~9℃
で、寒すぎても、暖かすぎても、
樹液を吸い出せません。
気温が氷点下のままの日が続いたり、
逆に暖かくなりすぎて
樹木に木の芽が出始めたら、
樹液の採取を停止します。
樹液の採取には
上記のような気候条件が必要なので
・1本の樹木からは10~20日間程度
・樹林全体からは3~4月の約2ヶ月間
という僅かな期間だけの現象なのです。
【メープルシロップの採取方法】
樹木を長生きさせるために、
・樹齢30〜40年くらい
・幹の太さが直径20cm以上
の樹木に、
樹液の採取口を取り付けます。
バケツまたはチューブをつけて
樹液を採取します。
雨・雪・ほこりなどを防ぐために、
バケツにはカバーが付いています。
採取した樹液は、ひとまず、
樹液貯蔵タンクに入れておきます。
樹液は、糖度約1~4%の透明な液体で、
水と見分けがつきません。
質の高いメープルシロップを作るために、
・10℃を越えたら腐るので
5℃以下で保存する
・雑菌の繁殖を防ぐため
樹液はできるだけ早く(7日以内)
水分を蒸発させて濃縮する
必要があります。
1本のサトウカエデの木から
約40Lの樹液が得られます。
きちんと健康状態を保った
サトウカエデの木は、
100年以上にわたって
毎年樹液を供給することができます。
【製糖所 ~蒸留・濾過~】
メープルシロップは、
「シュガーハウス」と呼ばれる建物で
作られています。
シュガーハウスの上部は通気口があり、
沸騰したシロップの蒸気を
建物から逃がすために開いています。
シュガーハウスから上昇する蒸気は
メープルシロップを作っている印です。
春の訪れを感じることができます(*^^*)
1Lの純粋なメープルシロップを作るには、
樹液を約40L煮詰める必要があります。
糖度1~4%だった樹液は、
糖度67%程度になって
メープルシロップが完成です♪
【メープルシロップのグレード】
メープルシロップは、
連邦USDA規制に従って
等級分けされています。
一般に販売されているものは、
すべてグレードAで、
さらに色と風味で分類されています。
GOLDEN COLOR Delicate Taste
(黄金色・繊細な味わい)
通常、シーズン早期に作られたもの。
軽く、最もマイルドな香り。
AMBER COLOR Rich Taste
(琥珀色・豊かな味わい)
GOLDEN COLOR Delicate Taste
よりも濃い色で、風味がある香り。
DARK Robust Taste
(暗い色・力強い味わい)
AMBER COLOR Rich Taste
よりもさらに濃く、力強い香り。
VERY DARK Strong Taste
通常、シーズン後半に作られたもの。
DARK Robust Taste
よりもさらに濃く、かなり力強い香り。
料理・パン作りに使いやすい。
一般的に、
色が明るいシロップほど
シーズンの早い時期に作られており、
季節が進むにつれて
メープルシロップの風味にも
違いをもたらします。
メープルシロップの生産者は、
どのグレードを作るかを
事前に明確には決められず、
できあがったメープルシロップ次第
なのだそうです。
ニューイングランド地方では、
この時期、様々な農園などで、
メープルシロップ関連のイベントを
おこなっています。
メープルシロップやメープルシュガー、
それを使ったお菓子などを
買うだけでも楽しいです。
(写真は、メープルシロップで
ローストしたカシューナッツです。
甘すぎず、ほんのり甘い程度で
美味しいです。)
農園によっては
メープルシロップができるまでの
紹介・解説をしている、
メープルツアーを実施している所も
あります。
(有料・無料、予約制・予約なしでOKなど、
農園によって様々です)
限られたメープルシロップの季節を
堪能してみてはいかがでしょうか♪
【参考】
甘い物好き?嫌い?
→大好きです(*^^*)
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