こんにちは。
ハンドメイドジュエリー作家
たかはしひろです。
今日は朝早くから宝石のセッティングをしています
宝石を納めるベゼル(石座)をスチールバーで切削しているところです
じつはこの作業には、懐かしい異文化エピソードがあります。
使用するのは先端が丸いラウンドバー(写真上)と円錐のセッティングバー(写真下)の2種類のスチールバー
とくに穴の底を整えるセッティングバーはなくてはならないツールです。
宝石を強く輝かせるコツはベゼルの底斜面をきれいに整えることが大事
ここにファセットのパビリオン(宝石裏側の円錐部分)がぴったり納まることで宝石は綺麗に輝きます。
ところが僕がヨーロッパで彫金を学んだときには向こうにセッティングバーはありませんでした
でも変なんですよー
僕が使うスチールバーのメーカーはPANTEHRやBuschでドイツ製なんです
なので国によってあるのかなぁ
すくなくとも当時のイタリアのフィレンツェでは教室にはなかったんです。
ではどのように教わってたかというと
写真にはラウンドバーが3つ並んでますね
まず最初に大きなラウンドで穴を彫っていきます、そして徐々に小さいものに変えて穴を深くしていくと
円錐の穴が開くです。
マイスターたちはこれで綺麗に宝石をはめ込んでいました
さすが歴史が違う
こういった基礎は、便利になった今の社会では、教えてもらう機会はほとんど無くなりました
ですがすごく大事なことを学んできた気がします、丁寧な仕事をする上で忘れちゃいけないですね
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