ジュエリー原型の繊細な透かし作業 | ハンドメイド製作所 ジュエリー工房見学ツアー

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東京~フィレンツェで広く彫金を学び、全国を自転車で旅したジュエリー作家たかはしひろがプロデュースする
自然をテーマにしたジュエリーと、
工房ブランドMars&Marsay(マーサーマーセー)の成長を記したブログ。めざせ奨学金の完済!

こんにちは

 

ハンドメイドジュエリー作家のタカハシヒロです

 

 

今日は昨日に続き原型製作のようすをご紹介します。

新ブランドマーサーマーセーの普及に繋がるように

製作風景を写真に記録してブログに公開していきます。

 

表面をきれいに整え製材したWAXに、デザインを転写してあります。

 

これから透かす部分をドリルで穴あけする工程です

ドリル刃サイズは0.5mm

透かす幅は細かいところで0.5mmになります。

よって0.1mmでもズレたら

修正がきかないのでスタートからやり直しです。

 

ボール盤では不可能な髪の毛一本分の穴あけの位置決めも

フライス盤で100回失敗して、やっと精密にできるようになりました。

 

 

そうして透かした2枚の板に支柱を着けて重ね合わせていきます。

ここで少しでもズレてしまうと、正面から見たときにダブって見えるので台無しです

この工程も集中して行います。

 

柱の位置はチェーンが掛かる位置でもあるので出来上がりを計算して配置します

写真では3本ですが、それではチャームが回転してしまうため2本追加しました。

 

そしてここからはマーサーマーセー独自の、透かしの特徴をつけていく大事な工程

透かし表面に彫刻を彫っていきます、写真では上の角がまだ未処理で平らなまま、違いがわかりますか?

 

この工程でぺったりした透かしに立体感が生まれ

それを貴金属にして丹念に磨きあげると

波打つ水面のようにキラキラ光を乱反射するブリリアントレースが誕生します。

 

周りのサポート部分を切り離してWAX原型の完成です。

2枚の透かしがぴったり重なってレース模様がきれいに浮き出ていますね

 

蝋はとても壊れやすいのでレース部分を指で摘むと折れてしまいます

シルバーに置き換えるキャスティングの工程は、持ち手部分を着けたまま工場に発送します。

 

 

キャストしてから研磨作業を数工程、丁寧に磨き上げて漸く完成になります。

 

完成品はこちらから綺麗な写真でご覧になれます、マーケットプレイス各店のMars&Marsayギャラリーになります。

 

      

                      

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