こんにちは。LAC語学教室の中国語講師邱です。

 

  日本に住んでいると、人間関係の「前辈後辈文化」がとても厳しいと感じます。学校、会社、武道の道場…どこに行っても上下関係がはっきりしていて、礼儀作法が徹底されています。では、中国ではどうでしょうか?同じアジアで歴史の長い文化を持ちながら、人間関係の作り方にはけっこう大きな違いがあるんです。

 

  ---武道の場面

  日本の武道は、师范や先輩への礼儀が非常に厳しく、練習中も上下関係を常に意識します。

中国武术も練習中は规矩が多いのですが、終わった瞬間に雰囲気がガラッと変わります。师兄(先輩)が「今日は飲みに行こう!」と声をかけて、师弟(後輩)と一緒にワイワイ飲みに行く。そこでは本当に兄弟みたいな関係になるんです。つまり、「その場では礼儀、終わればフランク」というのが中国式。

 

  ---仕事の場面

  日本の会社は年齢や入社年次で上下が決まります。後輩は常に敬語、上司の前では振る舞いにも気をつけます。

  中国ではもちろん上司を立てますが、若手社員が会議でズバッと意見を言ったり、冗談を交えたりするのも普通。仕事が終われば上司と部下がざっくばらんに飲みに行って、本音で語り合うことも多いです。上下関係よりも「能力」や「成果」が重視されやすいんです。

 

  ---友人関係

  日本では、年齢が違うと友達でもしばらく敬語を使いますよね。でも中国では、初めて会った人でもすぐに「兄ちゃん」「姐さん」と呼んでフランクに接します。しかも、中国には「朋友的朋友就是朋友(友達の友達は友達)」という考え方があって、つながりが一気に広がるんです。

 

  ---親族関係

  ここは逆に中国のほうが厳密です。日本だと「お兄さん」「お姉さん」でまとめますが、中国では「大哥」「二哥」「三姐」など細かく区別します。

  しかも、親しい親戚は「親戚」ではなく「家族」と考えます。例えば、お父さんのお兄さん一家は、自分の家と同じくらい近い存在。父母の実の兄弟姉妹とその家族は、全部「自分の家族」という感覚で付き合います。

 

  ---恋人関係

  ここは中国らしい特徴がよく出ます。日本では恋人同士は比較的対等で、名前やニックネームで呼び合いますよね。

  中国はもっとストレートで、恋人同士は「老公」「老婆」「宝宝」など甘い呼び方をするのが普通。さらに関係も「濃い」です。基本的に毎日連絡を取り合いますし、もし3日以上連絡がなければ「これはもう自動的に別れたってこと?」と受け取られることもあります。それくらい、恋人関係は密接なんです。

 

  ---まとめ

 

  日本:上下関係が日常生活全体に浸透し、礼儀や距離感を大切にする。

 

  中国:場面では规矩を守るが、終わればフランクで親しみやすく、関係が濃い。

 

  武道:練習中は礼儀 → 終われば兄弟

 

  仕事:形式よりも成果、上司ともフランクに飲む

 

  友達:すぐ仲良くなる、友達の友達は友達

 

  親戚:父母の兄弟姉妹一家は「家族」そのもの

 

  恋人:甘い呼び方+毎日連絡、3日で「別れ」レベル

 

  こうして比べてみると、日本と中国の人間関係は同じアジアでも全然違うことが分かります。日本は「上下関係を守る文化」、中国は「近さを大事にする文化」と言えるかもしれません。

 

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