こんにちは。LAC語学教室の中国語講師邱です。

 

          最近、SNSや観光地で「えっ、あれって時代劇の衣装?」と思うような服を着ている若者を見かけたことはありませんか?

         それが今、中国で静かに、でも確実に広がっている漢服(汉服/ハンフー)ブームです。

漢服って、そもそもどんな服?漢服は、漢民族が古くから着てきた伝統衣装の総称です。

日本の着物と同じように、

・長い歴史があり

・時代によって形が違い

・格式の高いものから普段着に近いものまであります。

ポイントは、

「チャイナドレス(旗袍)」とは別もの、ということ。

         チャイナドレスは比較的近代の服、漢服はもっと古い時代から続くスタイル、という違いがあります。

なぜ今、若者の間で流行っているの?

         理由は意外とシンプルです。

① とにかく“かわいい・きれい”

ひらっとした袖、重ね着、淡い色合い。写真を撮ると、とにかく映える。

 

② 伝統だけど、堅くない

今の漢服は「正しく着なきゃダメ」ではなく、「好きな形を、好きな場面で」。

カフェに行く、散歩する、旅行する。そんな日常シーンで楽しむ人が増えています。

 

③ 自分の文化を“おしゃれに”楽しみたい

愛国的、というより「自分たちの文化、普通にいいよね」という感覚。

これ、ちょっと着物ブームと似ているかもしれません。

         漢服は“コスプレ”じゃない?よく聞かれる質問ですが、多くの若者にとって漢服はコスプレではありません。

         もちろんイベント用や撮影用もありますが、

・普段着に近いデザイン

・動きやすい改良版も多く、あくまで「ファッション」の一つ。

        日本で言うなら、「着物=特別」から「和風ミックスコーデ」になった感覚に近いです。

        

        男女どちらも楽しめる文化

漢服ブームは女性だけのもの、と思われがちですが、実は男性漢服も人気。

 

        シンプルで凛としたデザインは、「かっこいい」「雰囲気がある」と支持されています。

カップルや友達同士で合わせて着るのも定番です。

        さいごに漢服文化の面白いところは、「昔に戻ろう」としているのではなく、昔を“今の感覚”で楽しんでいるところ。伝統と現代が、ちょっとゆるく混ざり合っている感じが、今の中国らしいなと思います。

        もし中国を訪れる機会があれば、観光地で漢服を着て写真を撮る若者たちを、ぜひ少しだけ観察してみてください。たぶん、「伝統文化って、こんなに自由でいいんだ」と感じるはずです。

 

 

               

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