こんにちは。LAC語学教室の中国語講師邱です。

 

  前回は「誤解されがちなポイント」について書きました。今回はもっと深い話。中国の食事は、料理よりも「スタイル」が違います。

 

  ① 火鍋は料理ではない

  火鍋はイベントです。日本では鍋は冬のイメージですが、中国では一年中食べます。暑い夏でも食べます。なぜなら、火鍋は社交ツールだからです。

  久しぶりに会う → 火鍋

  失恋した → 火鍋

  とりあえず集まる → 火鍋

  みんなで一つの鍋を囲んで、長時間しゃべり続けます。火鍋は料理というよりコミュニケーションの場です。

  ② シェア文化

  日本は「一人一人前」が基本ですよね。

  でも中国では、一人一皿だとちょっと寂しい感じがします。テーブルいっぱいに料理を並べて、みんなで取り分ける。「これ美味しいよ、食べてみて。」この一言が自然に出てきます。

  食事=共有。それが中国のスタイルです。

  ③ 食べきらない文化

  ここが一番驚かれるポイントです。日本では完食は礼儀ですよね。でも中国では少し違います。全部きれいに食べると、「足りなかったのかな?」と心配されることがあります。料理が少し残っている状態は、「十分に満たされた」というサインでもあります。もちろん最近は「フードロス」の意識も高まっていますが、伝統的には

  多い=豊かさ

  余る=安心

  という感覚があります。

  中国では、「食」はただの栄養ではありません。愛情の表現です。お母さんやおばあちゃんの口癖は、

「もっと食べなさい。」それは命令ではなく、「あなたを大事に思っている」という意味です。

  日本と中国。どちらが正しいという話ではなく、大切にしている価値観が少し違うだけ。もし中国人と食事をする機会があれば、氷水ではなく温かいお茶を出してみてください。(特に冬にね)そして火鍋に誘われたら、それはきっと「仲間認定」です。笑

 

  

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