こんにちは！
LAC語学教室 中国語教師の余です！
今日は続いて中国の首都、北京の観光地を紹介したいと思います。
慕田峪長城「慕田峪长城 mù tián yù cháng chéng」 （万里の長城の一部）
万里の長城の中でも特に保存状態が良いと評価されている「慕田峪長城」は、北京市内から北へ約70kmの場所に位置しています。555年南北朝時代に建設され、明時代には太祖洪武帝から命を受けた徐達によって、居庸関などと並ぶ重要な関所として改修されました。その壮大な城壁は、燕山山脈に沿って全長2kmにわたり、他の長城では外壁にのみ築かれた狭間が、内と外、両方に設置されています。
この特徴は明代の名将戚継光によるもので、領内に敵が侵入した際の防御策として考案されました。また、慕田峪長城は、八達嶺長城よりも比較的人が少なく、のんびりと観光を楽しみたい方におすすめです。公共交通機関でのアクセスが難しいエリアなので、現地発着のツアー利用が断然便利です。早朝出発の貸切チャータープランなら、万里の長城を独り占めできてしまうかもしれません。
故宮博物院「gù gōng bó wù yuàn」（紫禁城「zǐ jìn chéng」）
北京の中心部に位置する「故宮博物院（紫禁城）」は、世界最大の木造古建築として知られ、その壮大さと美しさから多くの観光客を引きつけています。1420年に完成し、明と清の2代にわたって皇宮として使用されました。その後、1925年に一般公開され、故宮博物院となり、1987年にはユネスコ世界遺産に登録されました。その歴史的価値と美しさから、北京を訪れる観光客にとっては見逃せないスポットとなっています。
故宮博物院は、午門から始まり、武英殿、太和門、太和殿、中和殿、保和殿、乾清宮、交泰殿、坤寧宮、東六宮区、斎宮、寧寿宮区前朝、寧寿宮皇后寝室、神武門と続く一連の建築物で構成されています。これらの建築物は、皇帝の居住区と統治区を形成し、貴重な芸術作品や伝統的な庭園が点在しています。また、故宮博物院には3つの出入口があり、それぞれ午門、神武門、東華門と呼ばれています。
故宮博物院の観光は、主に建築芸術と珍しい文化財産という2つの見どころがあります。その壮大な建築物と美しい庭園、そしてその中に収められた無数の芸術作品は、訪れる人々を魅了し続けています。また、その歴史的背景を知ることで、中国の歴史や文化を深く理解することができます。北京を訪れた際には、ぜひ故宮博物院を訪れてみてください。
故宮博物院・午門「午门 wǔ mén 」
故宮博物院・武英殿「wǔ yīng diàn」
故宮博物院・太和門「太和门 tài hé mén」
故宮博物院・太和殿「太和殿 tài hé diàn」
故宮博物院・乾清宮「乾清宮 qián qīng gōng 」
故宮の写真を見てどうですか。日本では中国の宮廷時代劇もいくつか流行っていますよね。たとえば中国の人気女優さん、范冰冰「fàn bīng bīng」が出演している「武則天 the empress」とか、今でも中国で大人気の「宮廷の諍い女」などです。その「宮廷の諍い女」は清時代に故宮での物語です。中国の歴史ドラマに興味がある方はぜひ北京の故宮へ行ってみてくださいね。