クリントン米国務長官メキシコを訪問 | clandestina

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クリントン米国務長官は24日、メキシコを訪問し、深刻化する麻薬犯罪への対策などについてエスピノサ外相らと協議する。
メキシコでは、過去4年間で麻薬にからむ暴力事件で3万4000人以上が殺害されている。米国務省のクローリー次官補(広報担当)は21日、こうした事態を「国家の安全への脅威」だと指摘。「これら国際犯罪組織はいかなる治安部隊にも対抗できる資産や武器、人員を持っている」と強調した。
クリントン国務長官は、メキシコ中央部のグアナフアトを訪れ、麻薬組織対策のほか、両国経済の競争力強化や国境施設の改善などについて、エスピノサ外相と協議する。その後、メキシコ市でカルデロン大統領とも会談する見通し。
カルデロン大統領は2006年12月に麻薬犯罪の撲滅を宣言。政府は麻薬組織に衰退の兆候があると主張しているが、ビジネス界や人権団体からは、殺人事件が多発していることから、政府の対策は裏目に出たとの声もあがっている。ロイター

サムエル・ルイスさん 86歳=カトリック元司教
サムエル・ルイスさん 86歳(メキシコ先住民の権利擁護に尽力したカトリック元司教)AP通信によると24日、糖尿病による合併症などのためメキシコ市で死去。
59~00年に南部チアパス州の司教を務めた。貧しい人々の救済に熱心な「解放の神学」を支持。差別に苦しんでいた先住民への布教に励んだ。先住民の権利向上を掲げ武装蜂起したサパティスタ国民解放軍(EZLN)とメキシコ政府の和平交渉仲介への尽力が評価され、90年代半ばにノーベル平和賞の候補として名前が挙がった。【共同】