スティーヴンキングというホラー作家の作品で「スタンバイミー」というホラーでない作品があります。
少年たちが友達だけで少し遠くで起きた事件の現場に行って帰ってくるというそれだけの物語ですが、一泊二日ほどの小旅行で彼らは外でご飯食べて寝たり、犬や汽車に追いかけられたり、ヒルに血を吸われて気絶したり、それほどドラマティックではないけどいろんな経験をして町に戻ります。帰ると何も変わらないはずの町の風景は少しだけ違って見えました。
子供の頃、大晦日は唯一夜更かしが許される日でした。遅くまでテレビを観て翌日は早く起こされたものです。
食卓はいつもと全然違ってお雑煮、おせち料理のお重などご馳走が並び、そしてお楽しみのお年玉がもらえた。
郵便局勤めだった父は大晦日も元日も仕事だったので凧揚げなどの正月の遊びを一緒にした記憶はありません。
ただ、いつもと違う1日の始まりに寝てる間に何が起きたのだろう?という感覚だった記憶はあります。
「宇宙元旦」
春分の日のことをそう呼ぶ人がいます。
なんとなくその雰囲気は伝わりますがこの言葉を造った人は「元旦」の意味を知らなかったんでしょうね。
ま、それは置いといて…。
そんな宇宙の元日に新宿御苑でアーシングヨガをしました。
今年2回目になりますが初めての方もいらしてお正月らしい賑やかな会になりました。
染井吉野ではない少し濃いめのピンクの桜は満開でその周りには沢山の人が集まっていました。
染井吉野もいくつか花を咲かせていました。
まだ冬枯れの芝生に座っていろんなことを話してゆっくり過ごします。
通常のヨガクラスのように時間になったからと言ってすぐに始めるようなことはしません。
だいたい、時間通りに来る人は少ないし…。
話すことで自分の感じていることを発見したり再確認したり。
普段気づかない心の居場所に気づいたりとポーズはしないけど貴重なヨガの時間でもあります。
朝にはす雨がパラついたりした空は真っ青に抜けて時折突風が吹いて来ます。
木のポーズをしてる時の突風にはみんな大揺れに揺れて改めて横にそびえ立っている大木の強さを認識しました。
いつもより丁寧にポーズをとり呼吸することで大地との交換が行われ変化していく体を感じます。
シャヴァーサナでは文字通り大地に溶け込み短い時間でしたが瞑想も行い濃い時間を過ごすことができました。
瞑想から明けて目を開くと世界が少し変わっていました。
スタンバイミーの少年たちのように。
御苑近くのカフェでご飯を食べて帰路に着いたのですが夜になっても御苑で花を見上げたのは今日のことだったのか?
風に吹かれてヨガをしたのは数時間前の出来事だったのかピンと来ない自分がいました。
ポチ袋に入ったお年玉はもらえなかったけど子供の頃の大晦日の夜のようにいつもと違う1日を過ごせたことは確かです。
これが宇宙からのお年玉なのかもしれません。
現実社会ではお正月気分は三が日で終わり学校や会社が再開しますが宇宙のお正月はしばらくその気分でいられるでしょう。
春の正月を楽しんで目一杯そのエネルギーを感じていたいなぁと思いました。
と小学生の日記みたいなことを書いてしまいました。
日本の社会では春休み。
正月のエネルギーの残る日曜日には人形町でヨガと瞑想します。
新しい宇宙の夜明けを祝いましょう。
「ヨガと自然と蓮花瞑想」
3月24日(日) 13時~
https://www.facebook.com/events/2178144068913103/
染井吉野が満開なりそうな時にもアーシングヨガします。
のどかな御苑が艶やかなエネルギーに変わる時期もアーシングヨガで楽しみましょう。
「アーシングヨガ@新宿御苑」
3月29日(金) 11時~
https://www.facebook.com/events/362455261028532/
この時期の御苑はめっちゃ混みます。
お酒持ち込み禁止なので手荷物検査もあります。
入園するだけで結構な時間がかかると思いますが焦らずゆったりと宇宙なような時間を過ごしましょう。
1日の中で世界がちょっとだけ変わって見えるようなそんな季節。
少年の頃のように旅に出かけてみよう。