児童英語講師の石橋幸子です。
私の自己紹介はこちら
タイトルにある、質問は
私の教室に初めて来られた方に
一番聞きたいことです。
実際にこんな風にダイレクトに
聞くことはないのですが

「うちの教室のどこに興味を持たれましたか?」
と聞けば、だいたい
「絵本で英語に触れられるのが
いいなと思って」とか
「ラボをやってる子の積極性や
コミュニケーション力がすごいなと思って」
と言われる事が多く
最近では特に
「児童英検を取らせたいと思っていて」とか
「英語ペラペラになってほしくて」
という方が来ることは殆どありません。
有難いことにお互いのニーズと
マッチし始めたのだと思います。
でも、開設したばかりの頃は
英会話教室だと思って来た
という方や
「え?ネイティブの先生
じゃないんですね?」
と驚く方も、かなり来ていました。
それは、当時の私のペルソナ設定が全くなっていなくて
普通の英会話教室を連想させるような
チラシを作っていたのだろうと思います。(反省、反省)
ちなみに
私の教室は英会話教室ではないので
英語のpattern practiceは一切行いません。
世界中の名作絵本を使って
劇活動をするという
海外のdrama methodに近い活動なので、
児童英検を目指すものでもなければ
英語の読み書きを中心に教える教室
でもありません。(めずらしい?)
まぁ、それは置いといて。
自分は英語が話せないので
(英語ができなくて苦労したので、という方も)
子どもには早いうちから英語に触れさせて
英語ができるようになって欲しいです。
と思う親御さんは多いと思います。
"英語ができるように"
というのは、漠然としすぎていて
その人の思うレベルが
いまいち見えて来ないことばです。
英語教室を選ぶときに
きっと一度は自分なりに考える問いでも
あるかと思いますが
子どもにどこまでの英語力を望んでいるのか
*外国の方と話して通じるレベル
*英語の授業が始まった時についていけるように早めに先取り
*英検〇級!TOEIC〇点!が目標
*学校の成績、入試のため
*海外留学、海外赴任の可能性を見据えて
などでしょうか。
*学校の成績、入試のため
*海外留学、海外赴任の可能性を見据えて
などでしょうか。
さすがにビジネス英語レベルと
いう方はいないでしょうけれど、
「日常会話レベルで」という方は
意外と多いのではないかと思います。
これを日本語習得に置き換えた場合
まず、日常会話って、
ものすごく難しいと思いませんか?

気心知れたお友達ならともかく
初めて会った方との日常会話ってどうですか?
バス停でおばあちゃまに話しかけられて
公園デビューでママ友作り
PTAの役員になってしまって などなど。
さぁ、何を話しましょう。
相手にいきなり
「ご趣味はなんですか?」
なんて、ひと昔前のお見合いのような
会話をする人はいませんよね。
趣味、考え方、感覚が
合うかどうかもわからない
初対面の人と話す時
必要なのってなんでしょう。
私、一時期、
すご〜く考えました。
とっつきやすさ?笑顔?
話題性のあるトピック? ゴシップ?
コミュニケーション力?
共感力?質問力?
答えは…
どれもそうだと思います。
私は、前職が情報誌の営業だったので
ご担当の男性と話す事が多く、
日常会話にずいぶん苦労しました。
野球の話、ゴルフの話、株価の話、投資の話
そして…男性漫画の話。

どれもこれも なーんにも分からないので、
読みましたよ
スポニチ
ビックコミックスピリッツ
話題を合わせるためにゴルフも始めました。
相手のお客様の方だって、
若い女性に何話していいかわからず
仕事の話だけでさようなら という方も
もちろんたくさんいらっしゃいました。
これが英語だったら…
もっと話せないわけです!!!
日本語で話せない事を
英語で話せましょうか
日常会話って、範囲が広すぎますよ〜

でも、「英語で日常会話くらいできれば」
とおっしゃる場合は
そこまで深く考えて言ってはいないだろう
ということで
あー なるほど
と理解はしますが、
そこはまず
日本語での会話力を
つけないとね
と思います。
さて、話を戻して、
*外国の方と話して通じるレベル
→ ジェスチャーや表情などの
non verbal communication も含めて
通じ合うことを望んでるわけですね。
*英語の授業が始まった時についていけるように
早めに先取り
→なるほど、親心ですね。
転ばぬ先の杖が
良いかどうかの話は、別の機会に。
*英検〇級!TOEIC〇点!が目標
→英検などを取る目的を
一度確認した方が良いかもしれませんね。
受験のためかな?
*学校の成績、入試のため
→なるほど、ある意味潔いお答えですね!
わかりやすいです。
偏差値の高い大学へ行けば人生勝ち組という話が
成り立つ世の中ならという前提でのお話ですね。
*海外留学、海外赴任の可能性を見据えて
→子どもが留学したい!と
言った時のため…と考えた時点で
レールを敷くことになるので
留学させる前提での話ですね。
その場合IELTSなどが必要になりますね。
海外赴任の可能性がある場合は
事前の英語学習よりも、
現地で日本語レベルをキープさせること
日本人としてのアイデンティティを
見失わせないことの方が
親としては大変ですよね…
本当に大変ですね。
こんな風に、話すことで
漠然としていた親御さんの願いや考え方が
整理されてくることがあります。
もっと信頼関係ができたら
親の一方的な望みの前に、
子どもの個性を伸ばしていきませんか?
なんて話をすることもありますが
基本的には、私は、親御さんの思いを
まず受け止めて尊重します。
なぜかと言うと、
親御さんの想いも、子どもの成長と共に
変化してゆくものだから。
大病を患ったりすると
一気に変化し、
子どもに望むことは
子どもの健康と幸せ

になったりします。
物事の本質が病によって
はっきり見えるようになるのだと思います。
逆を言えば、
「英検取りなさい!」とか
「もっと英語の勉強しておきなさい!」と
親子喧嘩できてるという事は
平和で、普通で、健康で
幸せなのかもしれませんから。
このタイトルの質問に、
正解などはないですが、
英語だけに関わらず、
子どもに何かさせようと思ったときには
本当に必要かな?
なぜさせようと思ったのかな?
私はどこまでのレベルを要求してるのかな?
と自問すると良いかなと思います。
子どもが生まれてくれたお陰で
いろんな事を考えるきっかけを
もらっていますよね。

*******
今日も長文お読みくださり
ありがとうございました。
ステキな1日となりますように
