裁判で被告は「泣き声が耐えられなかった」と話し、弁護士は「周囲の支援がなく重度のうつ病だった」として執行猶予のついた判決を求めている。
一方、検察は「乳児が泣くのは当然で動機は身勝手だ」として懲役6年を求刑。
生後11か月の3つ子の1人に暴行を加えて死亡させた罪に問われた母親の裁判。
すっごい考えさせられる事件。。
子供をもつ人なら、少なからず、、わかりますよね。この感じ。
『思わず泣きやまない赤子の口を塞ぎたくなる』という衝動。。
躾ではなく、虐待へ足を踏み入れそうになる、あの瞬間。
ただ、どう理屈を言っても、どんな理由があろうと、虐待し命を奪うという事は、許される事ではありません。。絶対に。
《人を裁く》
という難しさよ。
不妊治療の末に授かった奇跡のような命を。
自らの手で愛する我が子の奪ってしまった、母親の苦悩の人生。
どうか夢であってほしい、どうかこの子を授かった喜びの日に戻してほしい、、
と、どれだけ願っただろうか。。
この事件を知った日本中の母親が、我が子の子育てに苦悩したあの瞬間を思い、
それが三つ子の育児だと思い重ね、その難しさと過酷さを想像したことだと思います。
そう、、もうね、想像を絶する。。
これは、一個人の問題・事件ではく、現代社会が抱える大きな問題。
双子や3つ子を抱える「多胎家庭」は排卵誘発剤の活用や体外受精といった不妊治療の普及で1980年代以降増えているそう。
逆に、核家族化は進み、昔のようにご近所づきあいもなくなり、孤立化は進む一方。
妊娠、出産でホルモンも大きく変化し、産後は壮絶な子育てがすぐに始まる。
うちなんて、1人の子育てでも、2歳くらいまでの記憶があんまないくらいなのに。
夜泣きしなくなったのなんて、やっと最近ですよ。
おしっことかで起こされるから、今だに睡眠は十分とはいえない。
体調不良の中の、細切れ睡眠での睡眠不足…
朝起きた時の全身倦怠感と疲労感。。
寝させない拷問あるくらいだから!!
人間の精神が崩壊してもおかしくないレベル。。
そんな状態で、イヤイヤ泣きわめかれ騒がれ、暴れられたらね。
ほんっと、ぶっ叩きたくなります。
大声で罵倒したくなるんです。
母親が母親でいられなくなる、ほんの一瞬の《魔》。
人によっては、もう終わらせたい…と自らの命を投げ出す母親も多いのです。。
あぁ、もうね、あとは運命・宿命なのかもしれない。
その《魔》の瞬間に、ハッと我にかえることができた何かが起きた、とか。ね。
とにかく、子育てとはキレイゴトだけでは乗り越えられない。
自分の忍耐と努力と、人と世の中・社会と、ともすればあの世の全てと、繋がり広がり、この瞬間を経験し気づくための修行みたいな…
なんか、訳わからんくんなってきましたがw
この事件に関しては、執行猶予が付かなかったこと…
それが正しいのか正しくないのか、分からない。
裁くということは、本当に難しい。
しっかりとこの母親が子供たちに向き合い、育てられる社会の仕組みが必要だ。。
この事件は氷山の一角。
社会全体の取り組み、子育て支援の形を、今一度見直すべきだという事は、間違いない。
どうか、この母親と子供たちが、この人生の大きな悲しみを乗り越え、愛に溢れたその日が迎えられますように。
最終的に考え、
私は執行猶予を求める署名を出しました。
これは、私一個人の意見です。
