2022年4月から不妊治療の保険適用が開始されましたが、保険診療は2年に1度改定があり、今年は改定の年でした
2024年6月から診療報酬が改定されましたが、それに伴い体外受精の保険点数も一部変更となりました
表にまとめましたので、ご覧ください。
例)10個採卵し8個受精卵培養を行い、5個を胚盤胞培養して4個の胚を全胚凍結した時
採卵 10400点(採卵基本料3200点+10個以上7200点)
媒精 3200点(全て体外受精だった場合)
新鮮精子加算 1000点
受精卵培養 8400点(6~9個を算定)
胚盤胞培養 2000点(2~5個を算定)
胚凍結 7000点(2~5個を算定)
合計32000点
実際の金額は、合計点数×10×0.3となります。
自己負担30%で96000円になりますが、あくまでも概算です。
その他、排卵誘発のための薬剤、検査費用等が別途必要となります
凍結保存について
以前までは、精子を凍結する際は自費でしたが、
「体外受精に用いることを目的として精巣内精子採取術によって得られた精巣内精子又は高度乏精子症」の場合は、精子凍結保存が保険適用となりました
また、保険治療中に上記以外の理由で精子の凍結保存を希望される場合は、選定療養(自費)の扱いとなります。
※選定療養(保険外併用療養費)とは、保険適用外の治療を追加費用を負担することで、保険適用と併せて受けることができる制度です。
凍結胚の保存更新については、1年に1回、上限が3年まででしたが、3年という上限が撤廃され、42歳まで保険で更新することが可能となりました
診療報酬改定の詳細については、厚生労働省のホームページに記載されていますので、ご確認ください。
自費の料金については、こちらの記事をご参照下さい。