山行計画。 | 一生幸せになりたいなら・・・

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静岡県を中心に活動しています。活動記録やタックル・ギア等の備忘録的に、更に記事にする事で考察が深まればと考えています。 一つの事を極めんとする事は間違いなく素晴らしい事。いづれは一つに絞って突き詰める時が来るかもですが、今は色々やってみたいと思っています。

こんばんはニコニコ

今年の盆休みは、予てから行きたかった南アルプス深南部、柴沢へ念願の釣行に行ってきます❗

寸又川の最奥に位置する柴沢、リンチョウ沢は十年程前までは寸又川左岸林道を使い、モンキー使いが日帰りや一泊で入れた沢でしたが、左岸林道の崩落、荒廃によって寸又峡方面からのアプローチは絶望的になりました。
現在使われるアプローチは、白倉林道~中ノ尾根山~合地山~合地山P2東尾根下降によるルートがメインでしょうか。
光岳からのルートもありますが、ベースが光岳登山口付近になるので、二泊では釣りは半日位しか出来ないかも。

今回のルートは中ノ尾根山ルート、二泊三日の行程になります!
釣りが目的のアプローチとしては異質の往復二日を要しますが、メンバーの言さんも僕も登山も好きだから問題なし✌

バリエーションも混ざる今回のルート、不確定要素も多く一般向けではないですが参考になれば、もしくは既にこのルートを歩いた人がいれば助言くれたら助かるなって事で、山行計画を記事にしてみました。

実はこのルート、5年程前に一泊で調査登山を済ませています。
調査までした理由は、中ノ尾根山の穏やかな山容と深南部名物笹藪、マイナールート故の踏み跡の薄さによる尾根の上下降ルートの見つけ辛さにあります。
晴れて見通しが効けば迷うことは無いですが、ガスってしまいルートミス、タイムロスしてしまうと、長い初日の行程では無理する必要がでてきてしまうし、最悪下山遅延になってしまいます。
それは避けたいので、白倉林道~西俣沢~中ノ尾根山~合地山P2~中ノ尾根山~中ノ尾根山登山口~白倉林道のコースで雪が残り歩きやすいGWに調査しました。



日程は控えさせてもらいまして。

先ずは今回の山行の成功を左右するかもしれない、新たな武器を2つ爆笑

モンベル サワークライマー。

フェルト派な僕でしたが、ついにラバーソール導入❗
導入の決め手は、今回の山行の為です!
2日間の登山をこなすには、フェルトソールでは無理があります。その為アプローチシューズと沢靴の2足を持たなくてはなりません。
昨年の赤石山行でも2足持ち込みましたが、赤石岳の登山道は良く踏まれて整備されたトレールなので軽量なトレランシューズで問題無かったんですが、今回のルートはフェルトでは滑る笹藪や笹藪に隠れた倒木が連打する稜線、尾根筋はひたすら倒木を乗り越えるルート、トレランシューズではくるぶしが無くなってしまうので、登山靴が必要になります。
ザックのスペースには限りがあるし、何より登山靴なんか背負いたくないので、アプローチと遡行が1足でこなせるラバーソールが必要になりました。
-900g  👍


熊撃退スプレーびっくり
ガチで武器ですね💧

この導入も今回の山行の為!

僕の知る限り、この山域が静岡県で最も熊が多いガーン
僕の少ない情報源だけでも抜きん出て目撃、ニアミス、鉢合わせが多いんです。
そもそもマイナーで、人っ気が無い山域の中での数少ない山行や釣行での確率の高さがおかしい。
そりゃできる事なら使う事なく使用期限を向かえたい!
でも、襲われないにしても沢筋進行方向に確認したり逃げられたら、丸腰ではそれより進む事が出来なくなっちゃいますよねチュー
引き返せる状況ばかりではないので、御守りに何か持っていたいんです。
アプローチが長く過酷なこのルートでは、ケガも許されません。
+500g  👎


今回の山行は初めての柴沢って事で、沢登り的要素は排除しました。
本谷は二俣まで悪い所は無し、中ノ尾根山に突き上げる左俣ヨモギ沢はMAX40mまでの幾つかの滝があり、小滝も多そうな感じで沢登りして中ノ尾根山に詰め上げれば間違いなく最高の沢旅になるでしょうが、それは次回以降で。
今回は中ノ尾根山の東肩2104m地点から二俣に延びる北東尾根を帰路の第一候補としました。
そうすればロープ、登攀ギアは持たなくてもいいはず。
軽量化は大事です💦


では初日のコース。


初日は前泊で白倉林道ゲート駐車場からスタート。9kmの急な登りの林道はMTBを引きずって2時間半の行程。
中ノ尾根山登山口~中ノ尾根山までは登山道になっていて笹藪地帯までは踏み跡明瞭。
3時間かな。


中ノ尾根山~合地山P2は踏み跡薄く不明瞭。
1940mの最低鞍部までは慎重にルーファイしないとです。
下降する尾根をミスってタケナギ沢に降りちゃうとか、初級者ならあり得ない話しじゃないですからね💧

順調に行って2時間かな。



合地山P2~柴沢は東尾根を下降しますが、未知のルートなんで特に慎重に!
2日目以降の行程に余裕を持たせたいので、記録の残るリンチョウ沢出合い付近に下降せず、1770m下から北側の枝尾根の下降を試みて、無理なら登り返してリンチョウ沢出合い付近に下降。
時間と体力に余裕があれば、釣り上がりながら幕営予定地へ。
3時間かな。

初日はがっつり10時間半滝汗
4時には動き出さないと余裕が無さすぎますね。

食料計画は割愛しまして。


2日目の行程。



全てはこの日の為に❗

二俣まで釣りまくります❗

どんな渓魚が出迎えてくれるのでしょうかラブ
はたまた、お出迎え無しとかチュー

これまた余裕があれば、ヨモギ沢の遡行をしてみるのも今後の為になるかも。


3日目のルート


2104mの肩からの北東尾根を登ります。
過去にこの尾根を登った記録はあるので問題ないかと。
尾根下降に比べて技術的には楽になります。
尾根下降は些細なミスが致命的な遭難に繋がったりしますからね。
登りは基本高い方へ進路をとればいいです。
中ノ尾根山まで4時間で行きたいところ。
中ノ尾根山~の下山は登山道で2時間。
林道はダウンヒル❗
台風で崩壊してなければ30分でゲートまで!
ゲートから藤枝までは新東名をつかっても3時間近くかかるでしょう。


こんな感じで計画したお盆沢泊ですが、どうなる事やら口笛

一番の心配は迷走台風5号ムキー
11号が消え去ったのに5号って!
8日に直撃くらって一晩で100mmとか降ったら…えーん

その後3日で沢は収まってくるでしょうが、道中が心配ですショボーン


今回の柴沢遡行は難しいルートになります。
ワントラブルで自力下山出来なくなる可能性もありますし、勿論圏外です。

技術的、体力的に足りていない人には参考になりません。
最低でも地図読み、テント泊登山経験が必要です。

予想コースタイムは調査登山をベースに僕らのペースを予測したものになります。