一般的に言って、アメリカの大学の場合、学部の受験で推薦状が必要になるのは限られていると思います。

高校から学校の情報と特記事項と成績(GPAが載っているトランスクリプト)が送られるので、そこに高校の先生が推薦状というか調査書のようなものを記入するようになっています。それすら必要ない大学も多く 本人が書くエッセイ(小作文)で自分を売り込み、特記すべき事項も自分で書き込んで証明書を添付したりできる大学もあります。

 

私は今まで数多くの学生の「大学院受験」の推薦状を書いてきました。またアシスタントをしてくれた大学院生の就職活動の際の推薦状も書きました。ある時、教員を募集していた大学の教授が「いろいろなところから推薦状が送られてくるんだけど、アイビーリーグの教授からの推薦状はレターヘッド(校章)が金文字で浮き上がっていたり、紙の質がやたらいいんだよね。読む前からなんか『勝ち組』って感じがする」と言っていたのがとても印象的でした。


私の勤務先はもう15年くらい前から推薦状を書くときはレターヘッド(ロゴ)のPDFファイルをダウンロードして、普通のコピー用紙にプリントするようになりました。さらに最近では封書で推薦状を送ることもあまりないので、紙の質で差が出るわけではないようですが、一説によると どの大学のどんなランクの教授が推薦状を書いているかがポイント制になっているらしいです。これはあまり信憑性がないのですが、「誰が書いている」かの方が「何が書いてある」より重要なのかなと思うことはよくあります。

 

我が子の場合、受験する大学は(今のところ)すべて推薦状を2通送るように指示があるので、高校の先生にお願いしています。

娘の学校は、博士号(PhD)を持っている先生が多く、娘が今、習っている先生はほぼ全員Dr____と呼ばれています。推薦状を書く場合、自分の名前に_____, PhD. とか____,EdD.と自分の学位も書くので、こういうところで「誰が書いた」に加え「書いた人の学歴」も関わってくるのかなと思ったりします。さらにやっぱり高校の先生でも大学の先生でも「推薦状を書く力」に差があると思うんですよね。

 

以前に私の知り合いが書いている推薦状を読む機会がありました。その人はすばらしい学歴を持っていて、経歴も役職も推薦者として申し分ない人だったのですが、すご〜く簡素な短い推薦状を書いていたので「そんなにやる気がないなら、頼まれた時に断ってあげた方が親切なのに」と思ってしまいました。

 

娘は「あの先生なら絶対素晴らしい語彙力でいい手紙を書いてくれると思う」と自分がお願いした先生に絶大なる信頼を寄せています。確かに娘が通っているような小規模の高校なら先生が生徒のことをよく知っていて、いい推薦状を書いてくれそうです。

これは就職サイトのINDEEDに載っていた画像です。大学受験のエッセイ(小作文)も推薦状もけっこう型にはまった文章が多くなると思うので、なるべくパーソナルな部分を多く書いてもらえたらいいと思います。

 

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