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人の時間は限られていて、みんな1日24時間ですよね。要領が悪くひとつのことをするのに時間がかかりすぎたり、すぐに仕事に取りかからないせいでどんどん仕事がたまっていく人がいます。
以前に私の恩師が「メールを読んで、あとで返事をしようと思ったらどんどん次のメールが来て、返事をする時にまた二度読みすると時間が無駄になるので’、読んだらすぐに返事しています」と答えていらっしゃいました。その話を聞いたのは恩師が70歳を超えていた時でした。本当にその恩師はどんな時でもすぐに返信をくださったので、数年前、お返事がなかった時は本当に焦りました。その時点でその先生はすでに80歳を超えていました。
その時はご家族に不幸があり、日本に帰っていてメールが見られなかったということでした。そして「いつもすぐ返事をするのに私から返事がないということで、心配するメールが1日50件以上来ました」とおっしゃっていました。それで初めてBCCという機能を使って一斉に「私は元気ですが、今 メールに返信できません」とメールを送ったそうです。
そのひと言でどれだけメールを送った人が安心したことでしょう。その後も変わらず、すぐにメールの返事をしてくれた先生が一昨年前から返事がなくなりました。まずは近くにいる方に安否を確認し、思い切ってお電話をしてみました。
先生はもうコンピュータが使えなくなったとお話しされて最後に「声が聞けてうれしかったです」と言ってくださいました。すでに90歳を超えていました。
昨年、お電話にも出なくなったので、また近くの方に連絡し、息子さんからケアをしてくれている方の電話番号を聞いて訪ねていきました。
人は老いていくと共に、それまでできていたことができなくなります。心配をする周囲の人に返信ができなくなることもあるでしょう。だからこそ「すぐに返事をしてくれない」と憤ることなく真摯に対応しているわけですが、緊急事態には自動返信機能を使って「現在、緊急事態でお返事ができません」とか「何月何日まで休み中です」くらいの返信ができるようにしておくのは最低の礼儀なんじゃないかと思います。それもできないほどの瀕死の重傷などの場合も想定して自分のメールにアクセスできる人にお願いしておくことも大切なことだと思いました。
嫌いとか苦手で返信しないのなら、もうはっきり相手に言うべきですよね。仕事上なら尚更のこと放置するのは その人の人格というより「仕事の力量」に関わってくると思います。