私が勤務している大学はさまざまなプログラムがあって、いろいろな名称があります。
そのひとつに家族の中で初めて大学生になった学生のために大学とはどういうものか、大学では何をすべきかなどのオリエンテーションをやってくれるGen Xというプログラムがあります。
最近の大学生はGENERATION Z(Z世代)と呼ばれていますが、その前にGen X, Gen Yもあったわけで一般的にGen Xと言えば1965年から1980年に生まれた人を指すんですよね。でも私はその世代だけれどアメリカでも日本でも一度も「GENERATION X」という括りで話をされたことはなかったように思います。
日本では「新人類」なんて言葉もあったけれど、そもそもいつの時代にも年寄りが「最近の若者は...」なんて言っていたのでだいたいどの年代の人がその用語で呼ばれていたのかもわかりません。
さきほど大学のホームページで調べたらGen Xというプログラムの名称はいくつかの大学(キャンパス)では使われているようですが、(おそらく)first generation studentsの方が一般的な呼び方のようです。
そして家族に大学を出た人がいない家庭の子供に対していろいろな優遇措置があったのですが、ここ最近の政策の変遷で今後、あまり特別扱いはしないようになるそうです。
今日 長らくアメリカで海外子女教育に携わっている方と話をする機会がありました。共通の知り合いの方が30年近く日本からアメリカに来た日本人家族の方の教育支援をしてきて、今までは小さいお子さんのアメリカの現地校での支援が多かったけれど、ここ10年くらいは大学に入ってからの支援というかカウンセリングの依頼も多くなったと言っていました。
確かにアメリカの大学に入ってから、急に親にも周りの人にも頼れない状況になった時に自分と同じような境遇だった人に相談したり、必要なスキルを習えるのはありがたいことだと思います。これからも私の勤務大学を含む多くの大学が様々なバックグラウンドの学生に寄り添った支援プログラムを提供してくれたらいいんですが、特に親が大学を出ていない学生に別のオリエンテーションをする必要はないんじゃないかと思います。いくら親がアメリカで高等教育を受けていても、こんなに急速にいろいろなことが変化している時代に自分の経験がどれだけ役に立つのだろうと思うので、みんな一緒に「新たな気持ちで今の大学のシステムを習う」姿勢があった方がいいんじゃないでしょうか。
とはいえ、やっぱり先輩ママや自分自身がアメリカの大学受験を経験した親御さんの話を聞くと私たちのようにアメリカの小中高に通ったことがなく、初めての子供の受験の時にはもっといろいろ教えてほしいな〜と思うことはあります。