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5月に娘と一緒に学会に参加するので、今は一緒にペーパー(論文)を書いています。前の記事にも書いた通り、娘が書く英語はすでに私が大学院に入学した当初の英語力より高いと思いました。
私は大学院入学当初「英語で書く力」がまったくなかったのですが、それでもTOEFLやGREでそこそこの点数が取れればアメリカの大学院に入れたのです。だから大学院1年目はとにかく「ペーパー」(論文)を書くのにもひと苦労でした。
その頃、今のような自動翻訳やCHAT GPTがあったら、私は今のように自力で英語を書く力が身についたでしょうか。というより、あの数年間の苦労はいったい必要だったのかと言う疑問が湧き起こっています。
以前にテレビとYouTubeの違いの話を記事にして、私の世代は「いわゆるデジタルノンネイティブ逃げ切り世代」だと書きました。
私の娘はCHAT GPTが出現する前にかろうじて、自分の力で読み書きを学んだ最後の「逃げ切り世代」になるんじゃないかと思っています。
そして娘が「私は英語と日本語が同じようにできる」と言うと「すごい」と言われ、社会で重宝される最後の世代なんじゃないかとも思っています。
昨年、日本語教育の学会で、日本語を自然習得したアメリカ人(英語母語話者)のことを『圧倒的強者感を持っている』と表現したのですが、この人たちが日本語学習者の頂点であり続けられるのかどうかは、今後の言語教育とAIとの共存度にかかってくるような気がしました。