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アメリカは昔から「英語が話せればどうにかなる」国だったので英語以外の言語教育は本当に遅れていました。英語圏以外の国では子供の頃から外国語として英語を教えることがほぼディフォルトだったのに対し、アメリカではいわゆる外国語のクラスは高校で数年だけやる程度でした。
2001年に同時多発テロ(9-11)が起こり、外国語の学習や外国の文化を学ぶことの重要性が強調され、特にアメリカと敵対する国の言語の教育にはたくさんの予算がつくようになりました。
そして英語話者にとって、習得が難しいとされる言語(日本語 韓国語 アラビア語など)は習得に時間がかかるという理由で早くから教えて長く学習することが推奨されたりしました。
こういう背景もあって、日本語で教育が受けられるイマージョンプログラムは各州でいくつか設立され、予算がつきやすい時期もありました。また日本語を学習したいという子供達のテストの成績が他の生徒より高いという傾向もあり、日本語を子供の頃から習いたいというアメリカ人も少しずつ増加してきました。
それでもまだまだスペイン語や中国語に比べると学習者の数は少なく、あまりいい教材やカリキュラムが開発されていません。
私はここ数年、日本語で教科が学べるイマージョンプログラムの教材開発に関わっているのですが、他の言語のものを参考にするとその量と質の高さに驚かされます。
また小学校の英語(Language Arts)のカリキュラムも非常にいいものができているのに、どうして現場の先生はこのカリキュラムに沿ってきちんと授業をしないのだろうと不思議に思います。
そもそも「言語を教える・習う」ということに重きをおかない教育方法が土台にあるからなんでしょうか。こういう環境下で、きちんと英語の本が読めるようになった娘はいったいどうやって「リテラシー」を確立したのでしょう。意外と「言語教育後進国」で育った方が自立学習ができるようになるのかもしれませんね。