ランキングに参加しています。

クリックしていただけるとうれしいです。

 にほんブログ村 子育てブログ バイリンガル育児へ

私がハワイに語学留学したのは40年近く前のことで、その後、いろいろなご縁でハワイ大学とつながりがあるのですが、ハワイ州とカリフォルニア州はいろんなことが違うな〜とつくづく感じています。
 
コロナのパンデミックで一気に増えたオンラインコースとリモートコース。パンデミック以前も学位をオンラインコースで取れる大学は存在しましたが、同じ大学でも卒業資格が違ったり、履歴書と一緒に提出する卒業証書や成績証明書にオンラインコースで履修したことが明記されていて就職の時に不利になることもあると聞きました。また大学の教員は「オンラインコースを教える」ことを低く見ている人も多いのが実状です。
 
ただしいくつかの島で構成されているハワイ州のようなところではハワイ大学メインキャンパス(オアフ島マノア)に通うのに飛行機を使わなくてはいけない学生もいるわけで、そういう学生に向けて最初の2年は地元にあるコミュニティカレッジでハワイ大学のコースが履修できたり、オンラインで取れるコースが充実していました。ハワイ州だけでなく(私が知る限り)ニューヨーク州やアラスカ州も同じような制度があります。
 
留学生の場合、大学進学の数年前からその大学の州に居住していて、しかも大学の近くに引っ越せない(家族を養っているとかすでに仕事をしていて勤務先が大学から遠いなどの)事情がない限り、「4年制大学への進学が確約されているが数年はコミュニティカレッジでコースを履修する」という選択肢はないはずです(もし州によってあるようでしたら、ぜひ教えてください)。
 
日本からの留学生がコミュニティカレッジに入る場合、その後の4年制大学への転校(トランスファー)ができるかどうか、コミュニティカレッジで履修した単位がどれだけ使えるかなどは、州によって、あるいはカレッジによってまったく違います。
 
留学エージェントや個人が経験談を書いているブログ記事などでは「アメリカの〜」と大雑把に一括りにしているので、それを読んで「自分の(子供の)留学もこのパターンでいけるのか」と誤解してしまう方もいるんじゃないかと思うことがあります。
 
またコミュニティカレッジに2年間留学し、どのような学位が取れて、それが日本でどのような位置づけになるのかもよく調べてから留学を決めたらいいんじゃないかと老婆心ながら思う今日この頃です。