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私自身も自分が子育ての壁にぶち当たったり、心配事があるとインターネットの記事を読み漁ることがあります。特に子供のことだとなかなか周りの人(リアルな友達)に相談できないことも多く同じような問題について書かれている記事を見ては一喜一憂しました。

 

我が子の場合、6歳くらいまでの成長がとても遅く特に言語の発達が遅れていました。

私はアメリカの大学院で特別教育(Special Education)を専攻して、IQ testが言語機能に依存しているものであることをよく理解していたので、5歳前に受けるIQ testがその人の認知能力を測るには適していないこともよく理解していました。でもその知識がなかったら、もっともっと落ち込んでいたと思います。

 

日本を含むアジア諸国では「静」が「動」より重んじられます。今になって「アクティブラーニング」の必要性が日本の教育界で論じられるようになりましたが、もともと日本の教育者には能動的(アクティブ)に学びを促進する力を養おうという気はないと思われます。

 

日本の学校は他国に比べて 先生対生徒の比率が大きいことで有名です。今は少子化で小クラスもありますが、私が子供の頃は小学校の1クラスには40人以上の子供がいて先生はひとりでした。それでもうまくやれたのが日本の教育です。

 

IQ testが言語機能に依存していると書きましたが、実は言語発達には家庭環境や親の言語使用、さらに文化背景が影響してきます。親が子供に多く語りかければ言語発達が促進されると思われがちですが、親が非言語コミュニケーションに弱いと子供は言語を用いてコミュニケーションを取ろうとして発達が促進される場合もあります。

 

よくIQスコア は一生変わらないと言われますが、私が知る限り、これは正しくないと言えます。実際に私の子供のIQスコアは3歳半と6歳半と7歳2ヶ月ではかなり変化しました。正確にいうとこの4年くらいの間に娘の言語発達が飛躍的に伸び、IQ testで何を聞かれているのか、何をするべきかが理解でき、言語化できるようになったということです。また私のママ友のお子さんはほとんどがHighly Gifted (IQ 130以上)なのですが、これくらいの領域だとIQスコアはかなり変動します。

 

ほとんどの先進国の教育はIQ100(平均値)がもっとも学校で成功できるとされています。人によっては「IQが高ければ高いほど学力も高くて成功するんじゃないの?」と思いがちですが、特に日本では、IQが標準の範囲より高くても低くても学校教育の枠組みでは成功できないことが多いです。

 

では海外ではそんなことはないのかというと私はアメリカしか知らないのですが、アメリカも同じようなものです。日本でもアメリカでも公教育で成功するのは「おとなしくて受け身で人と同じ行動が取れる人」だと思います。

 

実社会で「大成功」した人の中には学校教育の枠組みではまったく成功できなかった人もたくさんいますが、そういう人は稀で 多くの(私を含む)凡人は 他人と同じことができるかできないかで一生評価されているのが、現代社会の現実です。

 

話が逸れてしまいましたが、日本人の方の子育てで発達検査やIQの話がよく出てくるので、私が90年代にアメリカの特殊教育のクラスで学んだIQtestのことを思い出して書いてみました。