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昨年の今頃まで、毎日のようにSNSに投稿を続けていた友人。

20年以上前から同じ職種でずっと連絡は取り合える仲だったのですが、最後に会ったのは2006年だから18年前でした。同年代でずっとアメリカでがんばってきた人なので活躍ぶりを見ていられるのは嬉しかったです。

 

その人が脳腫瘍になってしまい、アメリカから日本に緊急帰国して手術を受けたことを知ったのが昨年の11月末。妹さんがその人のFacebookを通じて皆さんにお知らせを送ってきました。本人はスマホやパソコンが使えなくなってしまったので、妹さんが代筆という形で時々投稿していました。

 

最初は「メッセージを送ってくだされば、本人に伝えます。電話はらくらくスマートフォンを持っているので電話でなら話せると思います。」と書いていたので多くの方が妹さんにメッセージを送ったのではないでしょうか。

 

私は自分の親の入院中の経験から、あまり多くの人からお見舞いのメッセージが来たり、お見舞いに来られると本人も家族も疲れてしまうことを知っていたのでずっと連絡せず、メッセージも送らずにいました。

 

7月に亡くなったという知らせがあり、ご葬儀の場にお花を送ろうかとも思ったのですが、海外からだとお返しもたいへんでしょうし、少し落ち着いてからの方がいいかと思い遠慮しました。

 

月命日が来て妹さんが「寂しさと向き合いながら楽しかった思い出を共有します」というメッセージと写真を投稿していたので、初めて「ずっとこうして情報を発信してくださったこと 楽しい思い出を共有してくださったこと」のお礼を書きました。

 

私は母が亡くなった後、ひっきりなしにたくさんの方がお参りに来てくださったのですが、中にはセラピーを進めてきたり、自分が信じている宗教に誘ってきたりする方もいました。皆さん、母を亡くした私を心配していろいろなことをすすめてくださるのはわかるのですが、一番 嬉しかったのは母のことを褒めてくれて「いい人だった」としみじみ語ってくれることで、私は心が癒されました。

 

1ヶ月くらい経つと急に寂しさが募って、母と一緒に行った街角で振り返ったら母がいるような気になって、いないとわかると喪失感が激しくしばらくは母と一緒によく行った場所に行けませんでした。そんな時、母との楽しい思い出を聞いてくれる友人には本当に救われました。

 

亡くなった友人は私の母が亡くなった年とほぼ同じで、まだ逝ってしまうには早すぎる年でした。妹さんもお母さんもどんなに無念だったかと心が痛みます。

 

寂しさを紛らわす方法として、他の人と楽しかった思い出を共有するのはいいことだと思います。ご遺族の方がそうしてくれたら、お邪魔にならない程度にリアクションして「私も同じ気持ちですよ」と伝えるのは大切かなと思いました。