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私はアメリカ国内でも人気が高くレベルも高い州立大学に20年以上勤めているのでずっとアメリカのトップ10%くらいの学生を見てきています。
特に州外から来る学生の場合、州外の学生用の学費を全額自己負担で払って入学してくる学生も もちろんいますが、多くの学生は奨学金をもらっています。そういう学生はアイビーリーグのようなレベルが高い私立大学や自分が住んでいる州の州立大学も受けて、受かった大学の中から一番いい条件の大学を選ぶので、中には「XX大学からはこれだけ奨学金がもらえるのですが、同じ条件にしてくれませんか。」と交渉して大学側がその条件をオファーしてくれたという学生もいます。
日本人だと 奨学金は返さないといけないものだとか、特定の収入以下じゃないと申し込めないと思いがちですが、様々なタイプの奨学金があるので、よく調べて申し込んでおくほうがいいと思います。
我が家の場合、娘は小学校から授業料がかかるタイプの学校に通っています。「私立校」とみなされがちですが、州立大学の附属(というか系列校)で学費は私立校並みです。学費が払えなければ近所の公立校に行けばいいだけのことなのですが、アメリカでは小中高の私立校にも奨学金(学費援助金)の制度があります。
我が家の場合、毎年 そのファイナンシャルエイドに申し込み、今のところ12年間(幼稚園から11年生まで)毎年、援助をもらっています。この援助がなければとても払うことができないほど、アメリカの私立校の学費は高いです。(ちなみにロサンゼルス地域だと年間$40000=600万円くらいが平均)
大学も大学院も親や家庭の収入によっては全額、奨学金が出る場合も多いし、親の収入や資産に関わらず、奨学金を出すからうちの大学に来てください というタイプの学費免除制度もあります。
私のママ友のお子さんはみんな後者のタイプで小学校から学費を払うタイプの学校(私立校)に子供を通わせ、いい教育を受けさせ、大学受験では公立、私立を問わず、自分が専攻したい学部に優秀な教授がいる大学を受験し、最終的には学費全額免除でアイビーリーグや有名私立大学に入学しています。それまでにかかった教育費は、12年間公立校に通って大学を自費で行かせるより高いかもしれません。こういう人たちが一定数いると、有名大学に成績優秀と言う理由で学費免除になる奨学金を一般家庭の公立校出身の人が取るのはかなり狭き門ではあります。
ただし 州立大学の場合、州内の公立高校から一定数の学生を取る制度もあります。例えばカリフォルニアの場合、UCとCSUという2つのタイプの州立大学があり、それぞれの高校や学校区に一定数の枠を設けるので、公立高校と私立高校で同じレベルの高校生が州立大学を受験した場合、公立高校の子の方が有利になることもあります。逆に私立高校の生徒は、私立大学と州立大学の両方に合格した場合、レベルが同じくらいなら私立大学を選ぶと言う人も多いので、絶対に州立大学に行くという確約のもとearly admissionで州立大学に出願すれば受かりやすいということもあります(UCにはこの制度は適用されません)。こういったことは学校のカウンセラーの腕次第というか、采配にかかってくるので、いいカウンセラーがいる高校に通うということはとても重要だそうです。
また有名私立大学と州立大学の学費援助についてですが、私立大学の方が援助額が多く無料か少額で通うことができる確率が高いそうです。
有名私立大学(アイビーリーグなど)は卒業生の寄付が多くレガシー枠と呼ばれる親がその大学の卒業生で一定額の寄付をしていると優先的に入学できる制度もあります。そのため、ある一定の成績(合格基準以上)であれば、州立大学以上に学費免除の枠が広く奨学金の額も大きいようです。
娘は友達に「ママが大学の先生だから、大学受験のこともよくわかっていいね。」と言われるらしいですが、実は私も自分の学生からちょこちょこ話を聞いたり、先輩ママ友から話を聞いて知識を得ているだけで、自分の大学の選考システムなどはまったくわかっていません。
もともと娘はアメリカの大学には興味がないようですが、もし受験をするなら この2年でいろいろ調べなければと思っているところです。