バイリンガル能力の測り方

いつもブログにお越しいただき、ありがとうございます。 私の専門は「言語習得」で特にバイリンガル(二言語習得)なのですが、このブログではあまり専門的なことは書かず、日々のできごとを定期的に発信してきました。 これから数回に渡り、アメリカで語学教育に関わった自分の経験と語学の評価法について自分なりの考えを書いていきます。シリーズのタイトルを「なぜバイリンガルの総合言語力は測れないのか」は私が持ち続けている問いであり、この問いの答えを提供するものではありません。また一定の言語力テスト(英検やTOEFLなど)について言及しますが、私はこれらのテストを30年くらい受けていないので あくまで研究者として言語テスト(評価法)を語っているということをご了承ください。


 

我が子が小学校5年生くらいの頃から、英語の聞き取り能力は私や夫より、娘の方が得意になってきました。 

 

英語の発音に関しては、私や夫より娘の方がはるかにいいので、siriに英語で指示をする場合には娘にやってもらうことが多いです。 

 

私が日本語補習校で中学生や高校生を教えていた時、よく生徒たちが「ウチのお母さん 英語が全然できない」と言っていました。お母さんたちのほとんどはアメリカに永住していた人なのでずっと英語圏で生活をしていたのだから、「できない」と言っても日本にいる人よりはずっと運用能力は高かったはずです。 子供が英語で教育を受け始めると、どんどん英語力があがるのに対し、親は意識して学ばない限り、それほど英語力はあがりません。そういう現象を「化石化」と呼びますが、ある程度のところで能力が停滞し「化石」のようになってしまうことはよくあります。 

 

私はかろうじて、毎日英語を使った仕事をしていて 英語で論文を書いたりもするので英語力を維持することはできますが、子供のように毎日、成長が感じられるということはありません。 

 

そしてハッキリと「何歳」とは限定できないのですが、ある時期から私と娘の言語能力は逆転していったと思います。

 

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